第133話朝顔が必死に伸ばした唄を

朝顔が必死に伸ばした唄を

つたわるるよう閉じては結ぶ


照り透かす青い空に入道雲

雷の呼吸と共に静かに息を消す


幾許かの涼雨も少しだけ近づく

ひとときひとしずく

綻び

余韻。

蕩けく散る夏季氷 打上花火

怖色だけ ちょっと。


いろついた夏の大三角形

懐 細まる今

下る舟に降ろす流星尾を知る

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る