第132話甘い香りに誘われついぞ忘れていた山海に
甘い香りに誘われついぞ忘れていた山海に
物陰にあって緋く変色す我楽多(がらくた)旅
奔れ 楽に羽が生え背を軽く飛ばす
墜ちろ 重い腰が洛と憑いてゆかぬよう
高く掲げた虹色梯子は怖々下りて上る
大嵐は台風の眼であろう
とも云われ確かに 一望千里も
軽快でふわといだくもの 砂糖菓子かも痴れ
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