第125話我儘に背を伸ばした向日葵

我儘に背を伸ばした向日葵

久々の太陽に顔を背けている

方向だけは見失わないよう

そっと溜息を風に乗せる

その声を聞き天に曇らせ湿らす梅雨を

ゆっくりとだが押し退けてゆく

陽光の元、

暑さ翳りしひさしの奥で

共に微笑みを与えたもう

笑みは照れ夏がくる

嫌気が刺す熱帯魚は茹だる解 溶いて

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