第124話澄み切って一閃 人筆で描かれる今生
澄み切って一閃 人筆で描かれる今生
墨色に刈り取られた光の杜
廓に見せかけを、此処は救いの場
逃げ逢瀬、一目掘れば
もう野枯れる術しか鳴く風に拭かれる
闇に視える露地に広がるのは
ひらひらと舞う胡蝶ともいわれ
大変な価値を覗く
矢張り夜光蟲 消え失せる定まり
凪いた湖面には虚ろいの月が尽く
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