第54話限りある声を荒げ 此眼でしかと頂いた

限りある声を荒げ 此眼でしかと頂いた

果てなく続く綴じられた夜明けの道

乾く炭酸に泡沫のうつろいが這入る刻

こ酔いは少々塩辛い 丸焼きの紫陽花が

虹彩を放ち彷徨を促した

あゝ焼け尽くす。

不機嫌に湧き続く國は灰を膨らまし

やおら息を潰すのが御好みの宙は

抜ける様な阿呆の青空を見下げていた。

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