間違い

「まったく…この一年間、どうやって生きてきたのだ?」


 女性が僕に詰問してきた。僕はここ一年の自分の状況を伝えた。女性は僕の話に呆れ果て、ため息をついた。


「伝説のハンバーグ…呆れた。たしかにサイレントヒルのショッピングモールに伝説のハンバーグはある。だが、あそこは既にゾンビーの巣窟だ。生ける者が立ち寄る場所ではない」


 なんと、ショッピングモールにゾンビなんて映画のままじゃないか。ピーターやロジャーのようにゾンビ退治ができる。僕は不謹慎な期待を抱いた。


「わーー!!月島!おい、月島!大丈夫か!誰だ!こんなことをした奴は!」


 駅員室から悲鳴が轟く。先ほどのゾンビだった駅員を抱いて泣いている別の駅員が見えた。


 女性が青い顔をしてその光景を見ている。


 おい、ゾンビだったんじゃなかったのかよ。

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