　もう、何も出来ないのですね。

　いいえ、何かを出来たとしても、もう意味が無いのです。

　私がイメージしていた未来。皆さんと一緒に表通りを歩いて、笑い合って、太陽に照らされる未来。

　そんな未来はもう起こりえないのですから。

　全身から煙を立ち昇らせ、辛うじて留めている形で人だと解る、焼け焦げた死体。

　下水から立ち込める悪臭とよく似た匂いを放つ、骨が所々剥き出しになった、腐乱した死体。

　全身を切り刻まれ、子どもが無邪気に遊んだ後の人形の様になったバラバラ血塗れの死体。

　外傷も無く、手足に不自然な捩じれも無く、ただ、恐ろしいものを見て死んだ事が解ってしまう顔を恐怖で歪めた死体。

　頭が潰れた果実の様になり、首から赤い花を咲かせている様にも見える死体。

　口から泡を吹き、喉を搔き毟り血で手と首が赤く染まっている死体。

　血飛沫と肉片、骨片、崩れた脳、半分潰れた眼球、もう、死体とも呼べなくなりそうな死体。

　全身から水分が抜けきり、虚ろな目はもう光さえ反射しない、朽ちたミイラの様になった死体。

　死体。

　死体。死体。

　死体。死体。死体。

　死体。死体。死体。死体。

　死体。死体。死体。死体。死体。

　死体。死体。死体。死体。死体。死体。

　死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体したいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいしたいあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ