出来事の多い後日談
突然ですが、今になって致命的にミスした事に気付きました。
もしかしたら前章~今章にかけて修正が入るかもしれません。(敢えてそのままにして利用するかもしれません。)
修正案件だったら………申し訳有りません。
黒銘菓より
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何度もくどい様だが、敢えてもう一度言おう。
ここ、伏魔殿こと監獄ことアールブルー学園は貴族の令嬢が多く在籍する、所謂お嬢様学校である。
学園の経営や方針には多くの貴族の息が掛かり、この学園を卒業した者の中には王族の親族に成る場合もある為、陰謀やその他策謀が飛び交うのは必然。
身分が自分達より低いシェリー君を眼の敵にして牙を向ける輩が多いのは事実だが、その他にも、貴族令嬢同士でも策謀や裏側での闘いが多い。
『未来の御后様になるのは自分で他は邪魔。』
そんな気持ちが見えても隠れてはいないのがここである。
ま、それはそれとして、今日起きた一連のスクールジャック。これは未だ終わってなどいない。
貴族の令嬢連中が集まる場所で、しかも校舎が炎上するなんていう大事故(事件)が起きた後、警備システムを強化した筈なのにむざむざ侵入され、学園トップの不正まで露見した。
MMの追跡にあそこ迄人員を投入するほど必死だったんだ。後始末で学園内でも学園外でも大規模な動きがあるに決まっているだろう?
キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!
大きな音を立てて、門が開かれる。
門も炎上事件の際に新調したらしく、今までの様に重く、錆び付いた金属音がしなかった。
そして、新調した門の先。学園の外には馬車が待っていた。
上等な馬車だった。
そう、一連の件で先ず退学者が出た。
理由は簡単。淑女らしからぬ行動を取り、それが露見したからだ。
「マリー=レッドライン・タリアンヌ=ヴェスリー・アムネルド=アンダン・レリッシア=カレシム・ジャンヌ=バレン。以上5名に退学処分を言い渡します。」
フィアレディーの死刑宣告が学園の一室で下された。
彼女の目の前には5人の少女。
ブロンドの短髪、長い髪を一つに纏めた小柄な女、馬面の女、鋭い眼光の女、そして紫の眼に紺色の髪の女の5人が顔色を真っ青にした。
「何故です!何故我々がその様な処遇を受けなければならないのですか!」
「私達が何をしたというのです!」
「いくら何でも横暴過ぎです!」
「撤回!撤回を要求します!」
騒ぎ出す少女達。しかし、淑女の表情は微動だにしない。
「お黙りなさい。ここに居る者達に抗議する資格は有りません。
淑女として有るまじき行動を取った者にこの学園に籍を置く資格は有りません。」
淡々と、冷酷に告げる。
「お待ち下さい。我々が一体何をしてその様な処遇を受けねばならないか、ご説明頂けませんか?」
1人が挙手をして言った。
紫の眼と紺色の髪、マリー=レッドライン。
MMの面々を追い詰めた狂戦士の家の令嬢だった。
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