第42話 夕暮れ

夕暮れに僕は

ひとつ嘘をついて

今日が終わるのを

どうにか止めようとするけど

時の流れを

止められるはずもなく

必死にすがるこの手は

むなしく空を切る

何も出来ない僕の

惨めな後ろ姿に

透明な闇がすり抜けて

今日という日が暮れていく


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