第24話 たぴおかとわがはい

 吾輩はネコである。

 名前はちび太。



「ちび太、俺にはお前の力が必要だ。協力してくれ――」


 ご主人様に言われるがまま、吾輩はベッドにこてんと横になった。

 そんな吾輩の腕の間に、なにかが差しこまれる。


 タピオカミルクティーだった。


「この前のタピオカミルクティー単体のツイートは、他のタピ活ツイートに紛れてさっぱり反応がなかっただろ? だから今回はタピオカドリンク&猫という最強の組み合わせで攻めることにした! 1+1が、2にも3にも4にも5にもなるという寸法だ!」


 たった1度の失敗ごときでは決してめげることがない、どこまでもポジティブシンキングなご主人様である。


「バズれ、俺のツイート!」



 しかしながら反応はいつもと変わらずさびしいもので、「いいね」が1件だけなのであった。

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