一〇月、其の〇六 【色なき風】


『雨上がり 色なき風が 洗う髪』



季語/色なき風

季節/三秋さんしゅう

場所/国道沿い

時間/朝


捕捉・備考/

 秋の雨上がりって、夏と違って爽やかなんですよね。もともと空気が澄んでいるところに雨が降って、気温が下がって空気事態も瑞々しさを帯びるというか。山の中の空気を運んできてくれるというか。咽返るような質量は伴ってないのです。

 自転車に乗って風を切ると、髪が後ろに流されていきます。まるで風に表れているようだなと感じ、それを詠みあげました。


 風にも季節ごとに色があって、秋は色なき=無色で、白風と言ったりもします。

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