か
甲斐甲斐しい【かいがいしい】
1 動作などがいかにも手ぎわよく、きびきびしているさま。「―・く立ち働く」「―・いエプロン姿」
2 骨身を惜しまずに仕事に打ち込むさま。けなげだ。「―・く看病する」
3 効果がはっきり現れるさま。物事が期待どおりになるさま。
「いみじう急ぎたたせ給ふもことわりなり。よろづに―・しき御ありさまなり」〈栄花・初花〉
4 頼りがいのあるさま。頼もしいさま。「年老い、身―・しく候はで」〈義経記・八〉
(デジタル大辞)
邂逅 【かいこう、わくらば】
思いがけなく出あうこと。偶然の出あい。めぐりあい。「旧友と邂逅する」
まれに。偶然に。「人となることは難(かた)きを―になれる我(あ)が身は」〈万・一七八五〉
(デジタル大辞泉)
灰燼に帰す【かいじんにきす】
跡形もなくすっかり焼けてしまう。灰燼と化す。「重要な文化財が―・した」
(デジタル大辞泉)
灰土と化す【かいどとかす】:焼きつくされてしまう。
(大辞林 第三版)
晦冥【かいめい】 あたりが暗くなること。また、暗やみ。
「天地晦冥」 (デジタル大辞泉)
海月【かいげつ】
1 海上の空に見える月。また、海面に浮かんでいる月影。
「山の端の月と共に、―も入りにけり」〈謡・鵺〉
2 クラゲの別名。 (デジタル大辞泉)
悔恨【かいこん】 過ちを後悔して残念に思うこと。「悔恨の情」
「是余が非徳の致す所―するとも曷(なん)ぞ及ばん」〈染崎延房・近世紀聞〉
(デジタル大辞泉)
快癒【かいゆ】 病気や傷がすっかり治ること。全快。本復。「けがが快癒する」
. (デジタル大辞泉)
乖乱【かいらん】 秩序が乱れること。そむきみだれること。
(大辞林 第三版 一部改変)
乖離【かいり】 そむきはなれること。結びつきがはなれること。
「人心から乖離した政治」 (デジタル大辞泉)
呵々大笑【かかたいしょう】
からからと大声で笑うこと。「腹の底から呵呵大笑する」
(デジタル大辞泉)
陽炎【かげろう】
春、晴れた日に砂浜や野原に見える色のないゆらめき。大気や地面が熱せられて空気密度が不均一になり、それを通過する光が不規則に屈折するために見られる現象。
「かげろう(蜉蝣)① 」に通じさせて、はかないもののたとえに用いる。
糸遊(いとゆう)。 [季] 春。 (大辞林 第三版)
可及的速やかに【かきゅうてきすみやかに】
「できるだけ素早く」という意味。
「可及的」は「できる限り」「なるべく」といった意味。 ( 日本語表現辞典)
馘首 【かく‐しゅ】《首を切る意から》
雇い主が使用人を辞めさせること。解雇。免職。
「会社では、その男を―しようとして」〈葉山・海に生くる人々〉
(デジタル大辞泉)
愕然【がくぜん】
非常に驚くさま。「事実を知らされて愕然とする」 (デジタル大辞泉)
矍鑠【かくしゃく】 年をとっても丈夫で元気のいいさま。
「矍鑠たる老人」「老いてなお矍鑠としている」(デジタル大辞泉)
蜉蝣【かげろう】
① カゲロウ。
② 〔カゲロウが朝に生まれ夕べに死ぬということから〕
人生のはかないことのたとえ。 「 -の命」 (大辞林 第三版)
風穴【かざあな・ふうけつ】
1 風が吹き通る穴やすきま。障子の破れ穴など。「風穴を穿つ」
2 通風・換気のために壁や窓にあけた穴。かざぬき。
3 山腹などにある大きな奥深い穴。夏、冷風が吹き出る。ふうけつ。
(デジタル大辞泉)
風花【かざはな、かざばな】
1 晴天に、花びらが舞うようにちらつく雪。山岳地帯の雪が上層気流に乗って風下側に落ちてくるもの。《季 冬》「山国の―さへも荒けなく/虚子」
2 初冬のころの晴れた日、風が吹き始める前などに、雨や雪がぱらぱらと降ること。
3 「風?(かざほろし)」に同じ。 (デジタル大辞泉)
傅く【かしずく】
1 人に仕えて大事に世話をする。
「嫁として姑(しゅうとめ)に―・く」
2 大切に養い育てる。「親たち―・き給ふ事かぎりなし」〈堤・虫めづる姫君〉
3 後見する。「我は命を譲りて―・きて」〈源・東屋〉
(デジタル大辞泉)
呪り【かしり】 のろうこと。のろい。
「亦厳いつの-させよ/日本書紀 神武訓注」
終止形は『呪る【かしる】』 (大辞林 第三版 一部改変)
仮借【かしゃく】
① みのがすこと。ゆるすこと。 「 -ない批判を加える」 「本犯人は新律に照準し聊も-せず/新聞雑誌 58」
② 借りること。 〔「かしゃ」は別語〕
(大辞林 第三版)
呵責の 鬼【かしゃくのおに】
地獄で罪の重い亡者を責める鬼。人の心を激しく責め立てるもののたとえ。
※談義本・根無草(1763‐69)後「呵責(カシャク)の鬼の催促は、日なしの親方火の車をめぐらし」 ( 日本国語大辞典)
滓/糟/粕【かす】
1.液体などの底にたまるもの。澱(おり)。「―がたまる」
2.良い部分を取り去って、あとに残った不用の部分。「食べ―」
3.劣等なもの。つまらぬもの。「お前は人間の―だ」
(大辞林 第三版)
片時雨【かたしぐれ】
ある場所では時雨が降っていて、別の場所では晴れていること。 [季] 冬。
「 -茶屋が異見も聞く夜なり/柳多留拾遺」 (大辞林 第三版)
喀血【かっけつ】
肺・気管支などの血を口から吐くこと。消化器からの出血は吐血という。
(大辞林 第三版)
喝采【かっさい】
声を上げて褒めそやすこと。また、その声。「喝采を博する」「拍手喝采する」
「 喝采の笑み」
(デジタル大辞泉)
金釘流【かなくぎりゅう】
金釘を曲げたようなへたな字を書くことを、流派にみたててからかう言葉。
(大辞林 第三版)
庇う【かばう】
1 他から害を受けないように、助け守る。いたわり守る。「いじめられている子を―・ってやる」「傷を―・う」
2 大事にしまっておく。
「古いのを着て、新しいのは―・っておきな」〈滑・浮世床・二〉
[可能]かばえる
(デジタル大辞泉)
蒲魚【かまとと】
知っているくせに知らないふりをして、上品ぶったりうぶを装ったりすること。また、その人。多く女性についていう。
[補説]蒲鉾(かまぼこ)は魚(とと)か、と尋ねたことに由来するという。近世末、上方の遊里で用いはじめた。 (デジタル大辞泉)
揶揄う【からかう】
1 冗談を言ったりいたずらをしたりして、相手を困らせたり、怒らせたりして楽しむ。揶揄やゆする。 「大人を-・うものではない」
2 抵抗する。争う。 「心に心を-・ひて/平家 10」 [可能] からかえる
(大辞林 第三版)
からきし[副](あとに打消しの語、または否定的な表現を伴って用いる)
まったく。まるで。全然。からきり。からっきり。からっきし。
「勉強はからきしだめだ」「この本はからきしおもしろくない」
(デジタル大辞泉)
がらんどう[名・形動]
中に何もなくて広々していること。また、そのさま。「がらんどうな(の)部屋」
(デジタル大辞泉)
苛烈 【か‐れつ】
厳しく激しいこと。また、そのさま。
「苛烈をきわめる戦闘」「苛烈な生存競争」 (デジタル大辞泉)
枯野【かれの】
1 草木の枯れはてた野。冬枯れの野原。《季 冬》
「遠山に日の当りたる―かな/虚子」
2 襲(かさね)の色目の名。表は黄、裏は薄青または白。冬に用いる。かれのがさね。 (デジタル大辞泉)
苛斂誅求【かれんちゅうきゅう】
年貢・税金などをむごくきびしく取り立てること。
「取り立てが-をきわめる」 (大辞林 第三版)
「苛斂」と「誅求」はどちらも厳しく責めて取り立てるという意味で、同じ意味の言葉を重ねて強調した言葉。
躱す【かわす】
1 ぶつからないように身を翻して避ける。「身を―・して自動車をよける」
2 巧みに避けて逃れる。「鋭い追及を―・す」[可能]かわせる
(デジタル大辞泉)
土器声【かわらけごえ】 艶つやや張りのない声。
「少御前が哥は-にて/体源抄」 (大辞林 第三版)
癇癪 【かん‐しゃく】
ちょっとしたことにも感情を抑えきれないで激しく怒り出すこと。また、そういう性質や、その怒り。「癇癪を起こす」「癇癪が強い」
(デジタル大辞泉)
喊声【かんせい】 突撃する時などに発する鬨ときの声。
鯨波(げいは)ともいう。 「 -を発する」 → 喚声(補説欄)
(大辞林 第三版)
閑静【かんせい】
土地や住居などがしずかなさま。ひっそりとしているさま。 「 -なたたずまい」
(大辞林 第三版)
寒光【かんこう】 さむざむとした光。(デジタル大辞泉)
姦悪・奸悪【かんあく】 心がねじけて悪いさま。また、そういう人。悪人。
「アリスの父の-なるを聞けども/花柳春話 純一郎」 (大辞林 第三版)
姦邪・奸邪【かんじゃ】 よこしまなこと。また、その人。
「醜悪-の人物といへども/小説神髄 逍遥」(大辞林 第三版)
姦譎・奸譎【かんけつ】 よこしまでいつわりにみちている・こと(さま)。かんけつ。
「兵隊又?々英雄の-に役せられ/明六雑誌 21」(大辞林 第三版)
甘言【かんげん】 人の気に入るような口先だけのうまい言葉。甘辞。
「甘言につられる」「甘言を弄(ろう)する」 (デジタル大辞泉)
干戈をまじえる【かんかをまじえる】 :戦争をする。(デジタル大辞泉)
閑散【かんさん】
1 ひっそりと静まりかえっていること。また、そのさま。「平日の閑散とした遊園地」
2 仕事がなくて暇なこと。また、そのさま。「―な日を送りかねて」〈藤村・千曲川のスケッチ〉
3 売買・取引などが少ないこと。また、そのさま。「不景気で閑散な市況」
(デジタル大辞泉)
干天の慈雨【かんてんのじう】
日照りの時のめぐみの雨。待望していた事物の実現、苦しい時の救いなどのたとえにいう。 (大辞林 第三版)
顔【かんばせ】顔のようす。顔つき。容貌。
「花の――」 ⇒体面。面目。 (デジタル大辞泉)
観音菩薩【かんのんぼさつ】 観世音菩薩の略
世の人々の音声を観じて、その苦悩から救済する菩薩。
人々の姿に応じて大慈悲を行ずるところから千変万化の相となるといい、その姿は六観音・三十三観音などに表される。また、勢至菩薩とともに阿弥陀仏の脇侍で、宝冠に化仏(けぶつ)をつけ、独尊としても信仰される。観音菩薩。観自在菩薩。観世音。 (デジタル大辞泉)
閂【かんぬき】
① 門や建物の出入り口の扉を閉ざすための横木。左右の扉につけた金具に通して扉が開かないようにする。かんぎ。 「 -を掛ける」
② 相撲で、もろ差しになった相手の両腕を抱えて締めつけること。 「 -にきめる」
(大辞林 第三版)
堪忍【かんにん】
1 怒りを抑えて、人の過ちを許すこと。勘弁。「悪かった、堪忍してくれ」
2 肉体的な痛みや苦しい境遇などをじっとこらえること。我慢すること。忍耐。
「且(かつ)力を尽し且―して時節を待つ可きなり」〈福沢・学問のすゝめ〉
(デジタル大辞泉)
Q&A :美しい日本語の辞典より(重複あり)
いくつ読めますか? 答えは次の頁
甲斐甲斐しい
快刀乱麻
香しい
畏まる
華燭
風薫る
固唾
花鳥風月
喝采
闊達
奏でる
頭を振る
果報
がむしゃら
搦手
雁の使い
画龍点睛
枯れ尾花
枯れ薄
かわきり
厠
閑雲野鶴
侃々諤々
雁首
閑古鳥
簪
勧善懲悪
干天の慈雨
顔
眼福
いくつ読めますか? 答えは次の頁
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