おいそれと

 簡単に応じるさま。「おいそれと承諾できる話ではない」

(デジタル大辞泉)


鏖殺【おうさつ】:皆殺しにすること。「若し抵抗せば、―せんと」〈竜渓・経国美談〉  (デジタル大辞泉)


懊悩【おうのう】  1 悩みもだえること。

 「 -の極み」 「人生の岐路に立って-する」

 2 悩みもだえるさま。 「 -たる思い」

  「 -として憂うきに堪へざらんやうなる彼の容体に/金色夜叉 紅葉」

  (大辞林 第三版)


逢魔が刻【おうまがとき】 世界大百科事典内の逢魔が刻の言及 【妖怪】より

…たとえば,神の間,納戸(なんど),便所,軒,門,神社,寺,辻,橋,峠,村境などは,そうした境界の主要なものであり,これらの境界は物理的・社会的境界のみならず,神や妖怪のすむ他界との境界とも考えられていたので,こうした境界領域に妖怪たちが出没する傾向が強く認められる。

 また出没の時についても同様で,〈逢魔が刻(とき)〉と呼ばれた昼と夜の境の夕方と明け方に,妖怪はこの世界に出入りするとされている。

 妖怪たちのおのおのの姿形や性格は多様性に富んでいるが,一般的には妖怪たちの姿形は,現実に存在する人間や動物,器物を異様な形に変形したり,これらの事物を合成しつつ変形したり,既存の妖怪たちの姿形を利用しながらつくり出されているといえるであろう。…


驕り・傲り【おごり】

 いい気になること。思い上がり。

 おごること。また、その心。慢心。 「 -が身の破滅を招いた」

 (大辞林 第三版)


噯にも出さない 【おくびにもださない】

 物事を深く隠して、決して口に出さず、それらしいようすも見せない。おくびにも見せない。「自分の苦労など―◦ない」  (デジタル大辞泉)


熾火【おきび】  

 1 火勢が盛んで赤く熱した炭火。おこし火。おき。

 2 薪が燃えたあとの赤くなったもの。おき。

 (大辞林 第三版)


痴がましい/烏滸がましい 【おこがましい】

1 身の程をわきまえない。差し出がましい。なまいきだ。「先輩をさしおいて―・いのですが…」

2 いかにもばかばかしい。ばかげている。

「世俗のそらごとを、ねんごろに信じたるも―・しく」〈徒然・七三〉

(デジタル大辞泉)


惜しむらくは【おしむらくは】

 《「おしむ」+接尾語「らく」+係助詞「は」。副詞的に用いる》

 惜しいことには。残念なことには。

 「有能な人材だが惜しむらくは人情味に乏しい」

 [補説]「惜しむ」は五段活用であるが、下二段活用動詞などの終止形に付く接尾語「らく」を、後世、誤った類推によって用いたもの。 .

 (デジタル大辞泉)


魘れる【おそわれる】 こわい夢をみてうなされる。こわい夢に苦しめられる。

 「悪夢に-・れる」 (大辞林 第三版)


雄叫び【おたけび】:勇ましく叫ぶこと。また、その声。「―を上げる」

 (デジタル大辞泉)


遠近【おちこち】 :

 1 遠い所と近い所。あちらこちら。

  「鶏の声も―に聞こえる」〈藤村・千曲川のスケッチ〉

 2 将来と現在。昔と今。

 「またまつく―兼ねて言(こと)は言へど逢ひて後こそ悔いはありといへ」

 〈万・六七四〉 (デジタル大辞泉)


零落れる・落魄れる【おちぶれる】

 以前の身分や財産を失い、みじめなありさまになる。零落れいらくする。

 「 - ・れて今は見る影もない」 (大辞林 第三版)


汚毒【おどく】 :

 水や空気をけがしたり毒したりすること。また、けがれや毒となるもの。

 (大辞林 第三版)

 

音骨【おとぼね】 

 1 音声を卑しめていう語。「―立つるな、女め」

 2 音声を出す口・のどを卑しめていう語。

 (デジタル大辞泉)


おどろおどろしい

 ① いかにも恐ろしい。気味が悪い。異様だ。 「 - ・い物音」

 ② ぎょうぎょうしい。おおげさだ。 「 - ・しく二十人の人のぼりて侍れば/竹取」

 ③ はなはだしい。 「 - ・しき御悩みにはあらで/源氏 賢木」

 (大辞林 第三版)


誘き寄せる 【おびきよせる】

 だまして近くに引き寄せる。「集魚灯でイワシを―・せる」

 (デジタル大辞泉)


夥しい 【おびただしい】

① ものの数や量がはかりしれないくらいたくさんある。非常に多い。 「 - ・い数」 「 - ・い出血」

② 度合・程度がはなはだしい。 「無責任なこと-・い」

③ おおげさだ。仰々しい。 「只同じ詞なれど-・しく聞こゆ/無名抄」

 (大辞林)


おべんちゃら

 相手を喜ばせるための口先ばかりのお世辞。また、それを言う人。「おべんちゃらを真に受ける」 (デジタル大辞泉)


朧月【おぼろづき】  春の夜のほのかにかすんだ月。

  《 -大河をのぼる御舟かな /蕪村 》 (大辞林 第三版)


朧げ【おぼろげ】 はっきりしないさま。不確かなさま。

 「朧げな記憶」[補説]「おぼろけ」が、月などについて「おぼろ(朧)」と掛け詞に用いられ、両者混同して生じた語。(デジタル大辞泉)


朧げならず【おぼろげならず】: 並々でない。

   「 - ・ぬ御みじろきなれば、あはれも少なからず/源氏 若菜上」

 (大辞林 第三版)

  

面映い【おもはゆい】 顔をあわせることが恥ずかしい。

 きまりが悪い。てれくさい。

  「 - ・い気持ちで賞を受けた」 [派生] -が・る ( 動ラ五[四 ...

 (大辞林 第三版)


面黒い【おもくろい】  

 1 「おもしろい」をしゃれていった語。

 「これは―・い。ぜひやってみましょう」〈独歩・号外〉

 2 「おもしろい」の反対の意で、「つまらない」をしゃれていった語。

 「富士なくば―・からん東路」〈一息〉

 (デジタル大辞泉)

 

慮る 【おもん‐ぱか・る】《「おもいはかる」の音変化。「おもんばかる」とも》

 周囲の状況などをよくよく考える。思いめぐらす。「相手の体面を―・る」

 (デジタル大辞泉)


妖言【およずれごと】  人を迷わす、あやしい言葉。(大辞林 第三版)


澱/滓【おり】

 1 液体の底に沈んだ滓(かす)。

 2 すっきりと吐き出されないで、滓(かす)のようにして積もりたまるもの。

 「心にたまった―」

  (デジタル大辞泉)


おりしもこそあれ

 (「おりしもあれ」を強めたもの) 時もあろうに。よりによって、ちょうどそのとき。※宇津保(970‐999頃)祭の使「あなわりなや。おりしもこそあれ、わりなき召しかな」 ( 日本国語大辞典)



Q&A :美しい日本語の辞典より(重複あり)

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お生憎様

置いてきぼり

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大盤振る舞い

お冠

奥ゆかしい

御座形

お茶の子さいさい

侠気

鬼の霍乱

十八番

尾鰭

朧月夜

お目玉

折り紙つき

御身


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