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第18話『今までありがとうなのじゃ』
「……はぁ……の、のじゃぁ……」
「メル、大丈夫かぇ？ 凄い熱や。今、汗を拭いたるからなぁ、ちょっとそこで寝とき」
うぅ、視界が黄ばんでるのじゃ……
頭も痛いし、気分も悪いのじゃぁ……
ひゃんっ！ つ、冷たいっ……のんじゃ！
婆っちゃが氷水を額に当ててくれたのか。ビックリしたのじゃ。でも、気持ち良いのじゃ。
はわわ！？ 婆っちゃ！？
ふ、服を脱がさないでくれなのじゃぁっ！
何をするのじゃぁっ……はぅ……チーン……
「婆っちゃ……恥ずかしいのじゃ……」
「我慢しぃ、身体の汗拭いとかんな」
く、くすぐったいのじゃ……
婆っちゃ、こんなに心配してくれてメルは嬉しいのじゃ。
「今お粥（かゆ）でも作ったるから、そこで横になっときな」
「う、うむ……なのじゃ」
はぁ……メルはこのまま死んでしまうのかな。
はにゃっ！？ ズキンとしたのじゃ……身体が熱くて、もう駄目じゃぁ……
婆っちゃ、今までありがとうなのじゃ……
メルは……婆っちゃがだい、す、
き……
…………じゃ……
……無念……なのじゃ……
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