第53話 海老によるエンドクレジット
名残惜しいが、そろそろこの、無駄に長くなった物語もあとがきも含めて終わりの時間が近づいてきた。
……もっともこの海老。これで終わりだとは思っていない。必ずや、ワタクシがあなたの食卓に並ぶ日が来ることを確信している。
……ああ、失礼。この小説の話だ。
最後の最後のキャラクター紹介
アサクラ・カイ
作者としては本当に何の気をてらうきもなく、ただ異世界転移というジャンルに無知であったがために『着の身着のまま』異世界に転移された男である。
……正直なところ、『着の身着のまま』『チート無し』などであることがこの作品の特徴だとは人からのレビューをいただくまで思いもしなかった。
ふつうは何かしらスキルとか持たせるのが普通……などとはこの無知にして先入観の塊である作家は思いつかなかったわけである。
今となっては終盤のオチを披露することもできないのだけれど、彼の名前は少しばかり伏線だったりする。
アサクラ、は作者が敬愛してやまないSF翻訳家である浅倉久志氏から。
カイ……は正直適当につけたけれど、個人的にカイは『改』の意味でつかっており、彼が異世界人かの正体に関して『改』という字が意味が少しあるようにネーミングをした。
……まぁ、ぶっちゃけ私はいつもキャラクターの名前を考えることは適当なので今回は珍しくキャラ名に元ネタがあったりなかったりしました。
ほかのキャラには名前に深い意味はないが。
・アレックス・ウェルズ
これも、アレックスという名前が「なんとなく貴族っぽくなさそう」なのでシーラと同様の矛盾してる名前シリーズです。
ウェルズはSFファンとしては始祖であるH・G・ウェルズから。
なのでギリギリ元ネタがあるとも言えるが、あのクソアマが気にしていないものをもし読者諸兄に気にされたところで答えはこれだ。このような作家は今すぐにでもワタシの剥き身を盛って制裁されるべきだろう。
.その他
黒髪族の名前はカラスだったり、カンナだったり、なるべく和名というか日本語の単語を使うよう統一を図ってたりしていた(レニーの兄貴に関しては多分、本名が『レン』とかだと思う)。
……さて、そろそろ話すことも無くなっただろう。
諸君。お別れの時間である。
少々、あの男の言を垂れ流してしまったが、今一度、この海老の口から改めて読者への謝罪を。
ネット小説投稿にいつまでもド素人野郎である奴にとって、これほどコメントをいただけたり、温かい言葉をかけていただいた経験は初めてだった。
仲間と切磋琢磨感ができている気がして、アマチュアとしてでも初めての経験だった。
なんであれ、おかげさまで、奴は結構、この小説の執筆を楽しめたよ。
自作が間違いのない名作などとは口が裂けても言えないけど……それでも、作品の完結に失敗してしまい……(正直この小説の続きを期待してる奇特な人がいるとはやはり想像もできないが、それでも)申し訳ない。
……というか、自分の構想を形にできなかったーという敗北感のほうが大きいです。自分の実力不足に少し自己嫌悪。次はもうちょっと身の丈に合った小説を書く。
日々、定期的にまとまった分量を書けるネット作家さまには本当に尊敬の念を禁じえません。
最後に、現状ですが。
リハビリにいきなり長編や、今回失敗してしまったような連載をやるのはこの豆腐ハートには荷が重く、適当な新人賞で短編部門があるところは無いかにゃーと準備中の小説がありまして、応募前に一度カクヨムに上げようかみたいな感じですので、もしかすると何かしら近々アップされるかもです。
――さて、これでヤツの亡霊も浮かばれただろうところで。
それでは。
いよいよご機嫌よう。
あなたのお口のシーフード。
異世海老より。愛をこめて――。
[未完結]普通の高校生が異世界に迷い込んだけど、別世界出身だと誰も信じてくれない話。通称「ふつまよ」 椎名アマネ @shiina0102
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