154 Last Episode あの花畑で月夜と共に⑦
「それで体育倉庫とかお泊まりとか積極的だったんだね」
「そうです! 何とか次のステップに進もうと太陽さんをうまく誘惑、わひっ!」
僕は月夜の脇腹をつっついた。
そのまま両手の一刺し指を月夜の柔らかい脇腹に突きさして、エレベータのように月夜を脇腹を撫でながら指を上げて下げる。
「ふわああぁぁぁぁぁあ、のおおおおおお!」
月夜はのけぞりつつもギリギリ我慢できる範囲なのか逃げたりはしない。
「あのお泊まり会の後、月夜が水里さんに密告したおかげで、僕はほんといろんな人に意気地がないだの、弱気だの言われたんだよね」
「え?」
「確かにさ、僕も月夜に悪いことしたなと思ったよ。でもさ……よくよく考えるとおかしいよね? 」
「あ、あの太陽さん、怒ってます?」
「お泊まり会で僕は本気で月夜を襲ったらどうなってたか分かってた?」
「え、えーと」
「いくら同意があったとはいえ襲ってるのに違わないから、強姦男になってたよね」
「そ、そこまでは」
「星矢から縁を切られたかもしれないし、グループの女の子達から軽蔑されてただろうね。ねぇ月夜ちゃん。結局どっちに転んでも僕はつらかった思う」
「ご、ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。終わったことだし、だからバンザイして」
「え」
「最低5分間は手を下ろしちゃ駄目だよ。さぁ……」
月夜はおそるおそる手をあげる。さてと月夜はおしおきをしてあげないといけないね。
半袖の月夜はとっても綺麗な腕をしている。さてとその腕の先のあるスベスベの脇の下に手を入れる。
「わ、私、そこは本当に弱いので……手加減」
「月夜、笑って」
僕は10本の指を使って、月夜のサラサラの腋の下をゴリゴリと揉みほぐした。
「キャアアア! ああぁぁぁ! やあああぁぁぁ!」
一番弱いだけあって反応が素晴らしい。ちゃんと指示通り手を下ろさないようだね。
「イ、イヤアアアアアア、キャハハハハハハ、ゆ、許して、アハハハハハハ!」
「あのお泊まり会は本当にやばかったんだよ。下着は見えるし、胸元は見えるし、ちょっと限界ギリギリだったんだよ。ほんと反省して、ごめんなさいは?」
「アヒャヒャヒャ、ゴ、ゴメンナサイイイイイイイ!」
「あとは月夜は悪い子です、ごめんなさい。月夜はえっちな子です、ごめんなさいって復唱して」
「は、ひゃははははは、月夜はわ、悪い子です、ごめんなひゃい!! つ、月夜はえ、えっちな子です、ごめんなひゃいいい!」
10分後
調子に乗って5分どころか10分以上くすぐってしまった。
これだけ反応がいいとついついやり過ぎてしまうな……。
「はひ……はひぃ……」
月夜は地面に倒れ、涙目になってぐったりとしている。徹底的にくすぐりつくしてしまった。
「つ、つきよはわ、悪い子です……。つ、つきよはえっちな子なの……です」
「とってもかわいいよ」
ワンピースのスカートがまくれてふとももが露わになり、大きく息を吸うたびによく育った胸が震える。
とても扇情的で唾を飲んでその月夜の姿を凝視してしまう。このまま襲いたくなるが、この青空の下でやるわけにはいかない。
我慢だ。我慢。
あ、そうだ。
「誕生日会でのお風呂も良くなかったよね。水着を着用せずに家族でも彼氏でもない男と一緒に入っちゃ駄目だよ。のぼせちゃうからね」
「ふわぃ……」
僕はまだ体力が戻らない月夜の脇腹をぐにぐにと揉んだ。
「ひゃっい!」
これで終わりにしよう。
◇◇◇
「ちょっと死を覚悟しました」
「大げさな……」
あの暴れようを見るとあながち間違いではない気がする。
「ちょっと罰がきつすぎると思います。本当にトラウマになりますから」
「でも告白の時にこちょこちょして欲しいって言ってなかったっけ」
「限度がありますよ! 私はじゃれ合いレベルのこちょこちょを望んでるんです!」
月夜はさきほど同様僕の胸に背中は預けるが、腋と脇腹を徹底的に閉じていた。
こじ開けてくすぐることもできるが、これ以上やるとさすがに本気で怒られそうだからやめよう。
「でも……嫌いではないです」
月夜はゆっくりと振り向く。
「普段はとっても優しい太陽さんがえっちな時だけすごく強気になるのがきゅんとくる……」
「あの、性欲の権化みたいな例えは止めて、マジで」
確かに普段は月夜に振り回されたりしているが、コスプレの時やワキ嘗めの時は完全にこっちが主導権に握ってたからな……。
そう思われてもおかしくはないかも。
「でもこの話を水里さんにしたら駄目だよ。すぐ拡散するんだから」
「あ、昨日似たようなこともう話しちゃった」
ぐっは。もう駄目だ。グループで山田太陽は普段軟弱なくせにエロネタだけはイキってるとか絶対言われる。
水里さんが拡散して、世良さんやひーちゃんが盛ってねじ曲げて、弓崎さんと瓜原さんが本のネタにする。
あの女どもマジでひどい。
話を戻そう。
「クリスマスか。このあたりでいろいろあったよね」
「私聞きたいことがあるんですけど」
月夜は後ろを向く。
「太陽さん、あの時ファッション……誰から指導もらったんですか?」
「え?」
「あれ太陽さんや兄のファンションセンスじゃ無理ですよね。かっこよかったですけど、どの女の手が入ったんですか」
鋭い視線が僕の胸を指す。だから言ったじゃん。普段の主導権は全部あっちだって。
「何着たか忘れちゃったよ」
「茶のダッフルコート、アウターは白のセーター、黒のスキニーに灰色の靴下。某メーカーのスニーカーです」
「どうして覚えてるのかなぁ!」
月夜の記憶力の偏りがむごい。
「付き合う前だから何してもいいですけど、やっぱり気になるので……教えてもらわないといけないですね」
月夜は体ごと振り向いて、ぐいぐいと前のめりに体と言葉を押し込んでくる。これは逃げられそうにない。
実際にアドバイスをもらった九土さんの名前を出すか? いや、ここは水に流そう。
「ねぇ……太陽さん、ひゃん!」
再び僕は月夜の脇腹に手を入れる。
仰け反る月夜の体を押さえんで、苦手な脇腹をぐにぐにと揉みほぐす。
「ちょ! それ、ちょ、ずるい! やん! ぐぐぅぅぅ」
ほほぅ耐えるじゃないか。
「うぅーーん」
「ああ、かわいいよ月夜、本当にかわいい」
脇腹モミモミするたびに綺麗な顔から綺麗な声が飛び出るんだもんなぁ。
とても楽しいね。
「も、もうゃん、ゆ、許して」
「月夜、笑顔笑顔。僕に笑った顔を見せて」
月夜は脇腹も耐えられない方だ。水里さんが脇腹のツボをぐりぐりするとすんごい反応するって言ってたな。
どこだ。ここか? 手を動かしながら場所を探る。
「ひゃっあぁん!」
お、ここのようだ。両手を使ってツボをぐりぐりと攻め上げる。すると月夜は限界を超えてしまった。
「そこは駄目ぇ! ……ヒャハハハハ! やめてぇぇえl」
「服のことはもう言わない?」
「キャハハハハハ、言いません、言いませんからやめてぇ、ヒャハアハハハ」
だがやめないのだ。暴れる月夜の生足が無造作に動き、ワンピのスカートがふわりと揺れる。
見たい。その中身がとても見たい。
スカートをめくればすむのだが、今の状態で見てこその達成感だろう。どうすれば中身を見ることができる?
もっと月夜を徹底的にくすぐればもっと暴れるのかな?
「ひゃああああああ、つ、月夜は悪い子ですぅ! えっちな子なのですぅぅぅ!」
その中が見えるようになるまで僕は両手をフルで使って月夜を悶えさせ、さらに暴れさせるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。