霊獣召喚学園ガイア

作者 鉈手ココ

8

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★★★ Excellent!!!

主人公のアルトは、取り立てて優秀でも、目立つタイプでもありません。その存在感の薄さゆえに、「透明人間」と呼ばれているくらいです。
けれども卒業式の日、クラスでただ一人だけに与えられる「ガイア学園」への入学許可通知を受け取ってしまいます。
「どうしてあいつが」という視線の中、アルトは親友のギンガとしこりを残したまま旅立ちます。そうして学園で出会った新たな仲間たちとともに、動物の魂である「スピリット」をあやつる訓練を受けていくことになります。

キャラクターたちの個性や奥行きがよく表現されていた一方で、人の評価や認識のゆがみ、信頼のできなさという点が、とてもうまく描き出されていたと思います。誰もが入学許可通知を受け取るだろうと予想していた優秀なギンガ、ギンガの陰に隠れるように過ごしてきた目立たないアルト。それぞれが自身を「優秀」、「透明人間」と評価を下し、疑っていなかった。それがひとつの入学許可通知によって、ひっくり返ってしまう。

人の能力や素質というのは、外から見ただけで判断できるものではありません。様々な経験や人との出会いを通して、徐々に立ち現れていくものです。
この作品では、アルトという一人の純粋な少年の成長を通して、彼の持つ「強み」が新たな力となっていくさまを描いています。彼の強さは、「誰かを守りたい」という強い思い。この世界は、こうしたさまざまな人々の「思い」によって織り上げられていくのだということに、改めて気づかされました。

先輩たちのあやつる様々な動物のスピリットが、またかっこいい。「哺乳類科」「爬虫類科」などの科に分かれていて、たくさんのチームがあるというのも面白い。
息の長い学園ものとして、楽しい物語を提供し続けてくれるだろう魅力にあふれた作品だと思います。おすすめです!

★★ Very Good!!

 一部の人間が絶滅した動物のスピリットを召喚して、人々の暮らしを守っている世界。その養成学校ガイア学園に入学した主人公。
 この辺りの展開はハリーポッターを彷彿させる。
 だがしかし、スピリットなんですよ、スピリット。
 魔法? そんなのは世の中に溢れてる。むしろ、なにを書いた所で二番煎じだ。
 エクスペクト・パトローナム? いや、時代は霊獣召喚ですよ。
 だから、スピリット。いいね、スピリット。
 絶滅した動物ですよ。どうですか、このワクワクする話。
 もっと、もっと読みたい。そんな気持ちにさせる物語です。