究極恋愛至上主義!

作者 熊ノ翁

86

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★★ Very Good!!

 本人にしか書けない作品というのは確かにある。本作はその典型だろう。
 読み進めるうちに、少しずつ自分の精神がただれてゆく感覚をじわりじわりと意識しながら最後まで読んだ。
 そして思った。何とも言えない負の楽しみ、陰の愉悦というものが、これほど明確に伝わる作品も珍しいだろうと。
 ある意味、作者は……作品の完成度ももちろん追求しているところではあるだろうが……その完成度なる概念をもって人の心がどれだけ動くのかを実験し続けているような創作姿勢ではないだろうか。
 いずれにしても非常に楽しめた。
 詳細本作。

★★★ Excellent!!!

エンタメの「ツボ」‥
を、ぐいぐい押されている感覚がありました。
あー、そこそこ、みたいな。

終盤の展開は意外でしたが、
哀しく笑える「喜劇」として、ただ単に面白かった〜、という感想から、笑えるんだけどやるせない‥、みたいな、一段上の読後感があって‥

これぞ小説だよなぁ。

★★ Very Good!!

15年しか生きてない、と言う文言でハッとした。
自分もなぜかそう言う時があったなぁと。
所謂「厨二病」と呼ばれるネットスラングは今でこそファンタジーよりの趣味嗜好と位置付いてしまっているが、本日は若さゆえの思索の暴走である。迸る方向がファンタジーなら、いまの流行りであり、世を冷めた目で見る、そんなのもある。

主人公は奇しくも恵まれた中で育ったゆえに、最後にして最大の「愛」について考える哲学者になった。若気の至りにより暴走し、側から読む私や彼を外から見るヒロインからは勘違いをしまくる主人公にもどかしく感じる。そうじゃない、そうじゃない!と、何度も彼の肩を掴んで揺らしたくなるのだ。

作品が分割されてなく、最後まで読むことになりますが、これがまた良い。
疾走感を感じるわけです。本当に暴走の顛末を最後まで。

★★★ Excellent!!!

最後の文を、どう捉えるか。
こういう、人によって解釈が色々できそうな終わり方をする話は大好きです。文面通り捉えることもできそうですが、この話は言葉をそのままの意味で受け取る話ではないので、はたしてどうか。

このヤバめの思考回路の主人公が、愛以外の全てをちゃんとこなせていたというのが面白いところでもあります。その極端な主人公の語りによって進む物語は、勢いがありとても面白かったです。

私はかなり【持たざる者】ですが、人生、こんな風にバランス取れてるといいなぁ、と思ったり(笑)



★★★ Excellent!!!

この小説は……タイトルだけじゃわからない奥深さがあります。

主人公は幸福のために努力を積み重ねた少年。その努力が身を結び、彼は知性もルックスも人気も全てを手に入れた。そんな誰もが羨む完璧超人の歯車が狂うことになる。

ーーー愛を知らなければ本当の幸せではない

少年は愛を知らなかった。

そこから始まる主人公の愛を探す旅路。普通とはかけ離れた奇行譚。

巧みな文章によって書き綴られる物語に、きっとあなたは引き込まれる事でしょう。私は引き込まれました。

全てを手に入れられるはずだった少年が全てを失った結果、手に入れたものとは一体……?

一読の価値アリです!是非とも愛が何たるかを一緒に探しに行きましょう!