ミュゲ書房

作者 オレンジ11

行ったことないけどまた行きたい。本屋の実在を信じたくて微笑んでしまう。

  • ★★★ Excellent!!!

「あぁ、ここにあったんだね。ミュゲ書房」
そう口に出して言う日を待ち望んでしまうような、そんなお話しでした。学生時代も、勿論今も、こんな居場所が欲しかったなぁ。なんて。

「これが現実だよな」と思わせるような社会や現状と温かく優しいストーリーが同じ鉢植えで共存しています。なんだかお風呂に入っているかのような感覚になる小説でした。一話一話が決して長くはないのですが無駄な文章がなく、優しい表現であるというのに中身がぎゅっと詰まった重厚さを感じました。

元々編集者として働いていたが事情により職を離れた主人公がじいちゃんの残したミュゲ書房と共にどう生きていくのか、そして彼が担当していた「賞をとっていたが出版にならなかった小説」の作者は…。繊細な背景と巧みな会話、そして魅力的な登場人物達にどんどん夢中になっていきます。気が付いたら毎日ミュゲ書房に通ってしまいます。会員証、作りました。今日も5時間はいたかなぁ。

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