ミュゲ書房

作者 オレンジ11

人生初のラノベに挑戦しょうとしたら冷や水浴びせられた! 気持ちいいけど

  • ★★★ Excellent!!!

 こんなネット小説の世界で、モノを書いて発表したり読んだりしている人達は、そろそろ気付き始めている。
「ラノベはレッドオーシャン」だと。
 要は作品も作者も溢れ過ぎている。
 書店には大抵、ラノベ専門のコーナーがあるが、続編が出ているのは、ほんの一握り。
 カクヨムでも「書籍化決定しました!」との報を目にするが、書店で出会った作品数など片手で数えられる(他のサイトも同じだけど)。

 本作は、ラノベを取り巻く出版事情を「これ、実話っしょ?」と突っ込みたくなるほど、リアルでディープに、ただしダークにならない実に巧いサジ加減で描いている。
 作者さんの調査能力と筆力が出版レベルという、いい意味で皮肉な作品である。

 私事だが、この年にして、初めてラノベに挑戦してやろうかと虎視眈々中だったが、中々の冷や水を浴びせてくれる。
 冷やっこくて気持ちいい。

 他の方のレビューを拝読すると、本作の環境はリアルに近いのだろう。
 ウンザリはしない。
 上等だな、と思う。

 もはやジャンル自体がなだらかに斜陽へ向かっており、書き手の99%がライバルというサバイバルな土俵に立ってやる! 
と、奮起させられた。

 「出版のグロバナとか読みたくないしー」とか言ってる暇があるなら、さっさとお読みなさいよ、と思う。

 家族の思い出、古き良き「本屋」のストーリー、地方の政治絡みエピソードなど、読みどころは豊富です。

いや、マジでこれを書籍化しろよって思う今日この頃なのです。

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