第124話

 と言う事で、やっと帰り着いたと思ったら、とんぼ返りとなってしまいました・・・。


 また南門から出て、木の陰から一気にゲートで森の向う側へ出る。


『知恵子さん、方向はどっち?』


『森に沿って西へ向かって下さい。』


『了解。』

とフェリンシアと一緒に飛行魔法で西へ向かう。


 10分ぐらいでサトウキビの群生地を発見。


『これだね? 本当にビッシリだねw』


『そうです。これが横に700m奥行が1kmぐらい続いてます。』


「フェリンシア、一か所目がこれらしい。

 時間掛かりそうだから、一挙に刈り取るね。」


 と、マップで人が居ない事を確認し、100mのアイスカッターの刃を5つ横に並べ、地上20cmをカットするように発射した。


 ドミノ倒しの様にドンドン倒れて行くサトウキビ。マップ上では一瞬で点在していた赤い点が幾つも消えていく。


「よし回収しよう!」


 闇魔法の黒い触手を伸ばした黒い布をイメージして、伸ばし・・・収納!


 ≪ピロリン♪ 魔法:闇Lv4を取得しました。≫


 イケるもんだね!

 魔物も一緒に50匹ぐらいアイテムボックスに増えてる。


『今ので400mぐらは採取出来ましたね』


 更に進んで、また闇魔法の触手布バージョンで覆って収納!


 残りはも収納。


『これでここは終わり? もう1か所は何処?』


『ここは、これで終わりです。もちょっと先にもありますが、量はここの半分ぐらいですね。もう1つはここより北北西に10kmです。』


 どうしよう?二手に分かれて、この先をフェリンシアに頼むか。

「この先にここの半分くらいあるんだって。フェリンシアそこをお願い出来る? その間に俺は別の所を刈って来るから。」


「はい。任せて下さい。」


 と言う事で、フェリンシアを先の群生地に連れて行き、海渡は北北西へ向かって10km飛ぶ。


 ここも同じ上空から見ると丸い群生地みたい。

 赤い点も沢山あるな。


「ザックリ、ザクザク行っちゃうよー♪」

と無理矢理テンションを上げて、アイスカッター5枚を出して刈って行く。


 5枚で足りなかった所も刈って、一気に闇魔法の布バージョンで覆う。2回で全て回収できた。

 ここの魔物は多かったらしく、スイート・ボアが232匹増えました。


『もう一か所西側8km先に発見しました。そこは25倍くらいです。』


『了解。行こう!』


 すぐさま飛び上がり、8km先の群生地へ向かい、同様に刈り取った。


『もう一か所西側5km先に発見しました。そこは20倍くらいです。』


 すぐさま飛び上がり、次の群生地へ向かい、同様に刈り取った。


『もう一か所南西4km先に発見しました。そこは18倍くらいです。』

 すぐさま飛び上がり・・・(ry


 結局更に3か所刈り取り、やっとゲートでフェリンシアと合流。


 フェリンシアさん、お待たせしてしまったらしく、焼き魚の串を食べてらっしゃいました。

 足元には、串が4本落ちてましたwwww


「ごめん、待たせちゃったみたいだね。(足元の串を見ながら)」


「大丈夫ですよ。ノンビリしてましたからw」

とほほ笑んでくれた。


 フェリンシア、可愛いけど、口の横に魚の皮が付いてるからね!www


 口元を拭いてやって、南門までゲートを潜る。


 2時間でこれまでにない程、Getしたぜーー!と意気揚々と屋敷に戻り、工場のマジック倉庫(容量無制限拡張済み 時間停止)に移し替えた。

 ヨーコさんを見つけ、十分なサトウキビを採ってきたと、トータルで、今までの分の約800倍くらいになったと報告。


 ヨーコさん、ニッコリ。

 やっぱ美人さんの笑顔って良いよね。


「じゃあ、次はスイーツ部隊の訓練お願いします!」

とニッコリ指示が出ました。


「判りました。」


 フェリンシアと別れ、追い立てられる様にキッチンへ。


 白い制服に身を包んだスイーツ部隊5名と初顔合わせ? あ、何人か見覚えあるね。


「遅くなってごめんね。じゃあ、今から教えるので、メモとか取ってね!」

と挨拶もそこそこに、シュークリームのカスタードクリーム作りから開始。


「まず、卵を卵黄と卵白に別けます。

 今回使用するのは卵黄です。卵白は別途他に使うので捨てないようにね。

 ボウルに入れた卵黄にミルクと砂糖と小麦粉(小)入れ、バニラビーズをこれくらい入れて・・・

 さらに焦げない様にかき混ぜながら熱を加えます・・・

 分量はこのメモに書いてあるので、作る量によって、2倍3倍とするように・・・

 こんな感じかな。出来た!っと。

 ここまでで判らない事ある?」


 1人が恐る恐る手を上げる。

「はい、君。何でしょう?」

と手を上げた子を指して、質問を続けさせる。


「あのぉ~ 2倍3倍って意味が、ちょっと・・・」


「あ!そうか・・・この国では掛け算知らないだったな・・・。」


 どうしようか? 2倍を教えたとしても5倍とか8倍とか判らなくなるよね・・・。


 と言う事で、急遽日本の小学生お馴染みの九九表をを作って見せる事にした。


 ああ、そう言えばエンジ君達に教えるって約束してたね。

 せっかくだから、みんなにも、夕食後30分だけ授業するかな。

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