第96話
海渡が魔法陣刻印ハンコの成功を大喜びしていると、丁度タイミングよく魔道具ギルドのトリスター支部サブ・マスターであるサンドラさんがやって来た。
昨日約束した、紹介状と手紙と、場所等のメモを持参して。
「おはよう、カイト君。 昨日はありがとう。嬉し過ぎて、昨日は仕事にならなかったよw」
と満面の笑みで言う。
「おはようございます。早速持って来てくれたのですか!」
と更に喜ぶ海渡。
「ああ、ちょっと視察と言う事で、ギルドを抜け出してきたよw」と。
更に、
「なんか嬉しそうだが、良い事があったのかい?」
と聞くので、
実は・・・と魔法陣刻印ハンコの経緯を説明する。
すると、サンドラは驚き、
「それって、魔道具革命が起きるよ! 凄い発明じゃないか!!」と。
しかし、これらを当面の間は表に出す気がなかった海渡は、
「まあ、当面は極秘なんですけどねw」
と口止めをし、更に
「近々に魔法陣の登録に行きますので、その時は宜しくお願い致します。」
とに伝えた。
せっかくなので、エスカレーターや、完成した便器の説明を店舗で行った。
サンドラさんは、エスカレーターに驚き、ベルト部分の素材と作りに感心しきっていた。
「これらは早目に魔法陣を登録した方が良い。」
と説得され、そのまま魔道具ギルドへ連行された・・・。
「これで、全部登録完了だな。 しかし凄いな、カイト君の魔法陣は。どれも100%で登録出来るし。」
と驚くサンドラさん。
「また増えたら、ドンドン登録しに来ますね!」
と海渡。
「ああ、しかし、米も忘れずに・・・な!」
と笑うサンドラさん。
「ええ、勿論です。 遅くとも1ヵ月以内には何とかしたいと考えてます。」
と答え、魔道具ギルドを後にした。
帰り着くと、早速作成した魔道具を店舗にドンドン設置していく。
1階のショーウィンドーに岩塩のディスプレイを設置し、オスカーさんに光らせて見せたり、便器の説明もした。
2階のショーウィンドーには、テントを半分にして建てて、中の照明を点けてテントのロゴが浮かび上がるのを見せる。これも好評。
こういう発想は、この世界に無いらしい。
現在の魔道具のラインナップのサンプルを預け、ディスプレイを任せた。
カフェに移り、こちらも照明器具やエアコンや便器等を設置して回り、全て完了。オスカーさんとヨーコさんの仕切りにバトンタッチ。
エンジ君達が合流し、残りのベッドや家具類も一部納入が始まり、屋敷の方が更に賑やかになる。
オスカーさんと人員の割り振りを話し合い、数名を交代制で各生産ラインに暫定で割り振って貰う。
1日中地下はキツイので、適当な時間でローテーションするようにして貰った。
今度は庭で、託児ルームの作成を行う。
将来性も考え、全体で30畳ぐらいの2階建てにする。
土台を固め、柱を立てた段階で、夕食の時間ですよと呼ばれて、時間切れ。
エンジ君達が合流した事で、一気に夕食が賑やかになった。
アニータさんの作るご飯は美味しいし、みんなもバクバク食べてる。
みんなでワイワイと美味しい夕食を食べ、ゆったり風呂に入って疲れを取り、新しいベッドマットにダイブ。
やっと拠点が出来た事を実感し、みんなに感謝しつつ夢の世界へと旅立った。
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うーん、何故か今回は短くなってしまいました。
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