第47話

 売る事を考えていたのは、魔石と食材となる肉で食べらそうなのは、肉は残して・・・


 ・オーク(焼けた素材)

 ・オーク・アーチェ(焼けた素材)

 ・オーク・ウィザード(焼けた素材)

 ・オーク・ナイト(焼けた素材)

 ・オーク・キング(焼けた素材)

 ・キラー・アンツ

 ・キラー・アンツ・リーダー

 ・キラー・アンツ・クィーン

 ・ポイズン・リザードマン(要ご相談)

 ・シルク・スパイダー

 ・スナイプ・モンキー(持っている物の半分くらい?)

 ・ワイバーン(肉以外)

 ・フルーツ・キャタピラ(持っている分の半分くらい?)

 ・マギ・マッシュ(少々)

 ・フォレスト・ビー

 ・フォレスト・ビーのハチミツ(多少)

 ・ミノタウロス(肉以外)

 ・岩塩

 ・パウンド・スネーク

 ・コボルト

 ・ゴブリン(上位種を含む)

 ・シャドー・ウルフ

 ・フォッグ・ベア

 ・ホーン・ラビット

 ・ビッグ・ボア

 ・トラップ・スパイダー

 ・トレント

 ・エルダー・トレント(要ご相談)

 ・マンゴー(少々?)

 ・オークの倉庫の要らない物


 と、結構ぶっちゃけてリストアップしてみたら・・・。

「うーーーん・・・」と唸られてしまいました。


「いやぁ・・・本当に予想以上だな。聞いておいて良かった。カイト君、君相当強いよね? まず2人のみのパーティで倒すとか考えられない魔物が多数含まれているからね。

 ワイバーンなんて、1都市の軍隊や騎士だけだと、下手したら全滅だからね? キラー・アンツなんかが都市に湧いても同じ。

 シルク・スパイダーの糸は大変貴重で、程度の良い糸袋を持って帰ってきたら、一家5人が一生遊んで暮らせるって話も聞いてるぐらいだし。まあ何より、シルク・スパイダーなんて早々お目に掛かる様な魔物じゃないから。

 あと、何?マギ・マッシュも持ってるの? マンゴーもあるの? チョイチョイ伝説級や災害級の物が混じってるよね、このリスト・・・。

 トレントでも厄介な相手なのに、エルダー・トレントなんて、硬くて切れないし、燃やしたら、素材ダメになるし、需要があっても、超難易度の伝説級の素材だからね。

 いやぁ~、今日は一生分驚いた気がするよ。しかもそれを倒したのが、君幾つだっけ?5歳だっけ? いやぁ、驚いた。」


 だって、結界の周りからここまでの道のりって、そんなのばっかりだったんだもの・・・。


 アルマーさんが、かなり頭を捻っていたが、

「いやぁ、本当に聞いておいて良かった。これ聞いてなかったら、かなりマズイ騒ぎになったよ。 まあ売るにしても、私とギルドマスターで隠密に手を回して流さないと、ヤバい物だらけだよ。

 ここまで来ると、面白いもんだな・・・あの時、君らをここに招待した自分を褒めたいぐらいだ。」

と豪快に笑いだした。


「ところで、あのハチミツはどれくらいの量を売るつもりだったんだい?」

とアルマーさん。


結構大きくて重いんだよね・・・床大丈夫かな? と思いつつ・・・

「一応、ここに1つ出してみても良いですかね?」

と一応お伺いをたてると、


「ああ、構わない、出してみてくれるか?」

との事。


と言う事で、1壺(ドラム缶サイズ)出してみました。


「・・・」

 あ、アルマーさんが固まった。


 あ、自動復帰した。


「これを売るって事は、もっと持っているという認識で合ってるかい?」


 コクリと頷く俺。


「これは、すまない・・・私の範疇を超えるな。

 国王様へ打診した方が良さそうだな・・・。いや、君らの安全と自由は私が何としても確保するつもりだ。この王国の国王様は、非常に話の分かる、賢い方だから安心してくれ。あ、その壺はしまってくれて、結構だぞ。」

と言う事で、再び収納した。


「話は戻るが、あの頂いたハチミツ対価だが、白金貨5枚・・・実際にはそれでは足りないだろうが、それを支払いたいと思う。後で用意するので受け取ってくれ。」

との事。


そもそもだけど、どう言う単位のお金があるのかさえ知らないんだよね。

「えっと、お金の価値が、判らないもので、よければザックリと教えて頂いて良いでしょうか?」



「ああ、そうだったな。まずこの国のお金は

 ・銅貨                     ≒1円

 ・大銅貨 =銅貨 ×100枚            ≒100円

 ・銀貨  =大銅貨×100枚=銅貨×10,000枚    ≒10,000円

 ・金貨  =銀貨 ×100枚=銅貨×1,000,000枚  ≒1,000,000円

 ・白金貨 =金貨 ×100枚=銅貨×100,000,000枚 ≒100,000,000円


 となっている。 で、物価と価値だが、パン1個を店で買うと、銅貨50枚~ となっている。

 宿屋の1泊2食付きで料金は、冒険者が泊まるような宿で、大銅貨50枚~

 一家の家族5人は一月大体銀貨30枚~50枚あれば十分に暮らしていける感じだ。」

とアルマーさんが説明してくれた。


 なるほど・・・。

 と言う事は、白金貨5枚って1銅貨1円換算だと、5億!? 貰い過ぎだ!

「えっと、貨幣の価値が大体判りました。またあのハチミツが希少である事も十分に理解しました。しかし、申し訳ないですが、それは頂けません。」

とキッパリ言った。


「生前、父母より、『誠実には誠実を、誠意には誠意を、親切には感謝を』と教えられ、育ってきました。森を出て、あの時親身になって助言頂いたり、ギルドへの紹介状の話もして頂きました。

 その感謝の気持ちとしての物でしたので、もしそのお金を頂いてしまうと、逆に押し売りした様な物ですし、そういうつもりでお渡しした物ではありません。どうか、それは気持ち良く貰って頂けると幸いです。」

と海渡がお願いすると、


「そうか、そこまで言ってくれるのであれば、あれは有難く頂くとしよう。

 正直な話、あのハチミツは本当にありがたいのだ。実はな妻が現在体調を崩して長い間寝たきりの状態でな。

 色々と手を尽くしているのだが、未だに回復の兆しがなく、日々弱っていっているのだよ。ポーションを飲むと一時的に楽になる様なのだが、その程度で1日たつと、また元に戻ってしまう。」

とアルマーさんが頭を下げた。


『ねえ、知恵子さん、ポーションって病気とかに効いたりするの?』


『いえ、ポーションは体力や魔力の回復や怪我の治癒には効きますが、病気で弱った体を一時的に体力回復で戻す事は出来ても、病気自体にはあまり効果ありません。』


『そっか・・・。もし直接患者を診る事が出来れば、何か俺に出来る事はあるかな?』


『そうですね、直接見る事が出来れば、鑑定と女神の知恵を駆使して、原因や本当の病名、治療法とかが判る可能性は高いです。』


『判った。あとで力を借りるかも知れないから、その時は宜しくお願いするね!』


『フェリンシアって、回復魔法使えるよね? 場合によっては、手伝ってね!』


『はい。了解しました。まあ病気の事は判らないですが、出来る限りの事はやりますので。』


 2名+1スキル・・・いや、正確には1名+1匹+1スキルの密談が終わり・・・

「えっと、差し出がましいのですが、もし良ければ奥様を直接診させて頂く事は可能でしょうか? もしかすると原因や治療法が判る可能性もあります。」

と申し出てみた。

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