第18話
隠密と身体強化を発動し、マップを確認すると、オーク達が目覚め、活動を開始していた。
7匹のオークと、オーク・アーチェの計8匹が、距離20~30mぐらいの所を何やら、分散して探し回って様子。
「多分9匹が消えたのが判り、痕跡を探してるんだろうな・・・」と推測する。
2匹が、さっき5匹を始末した罠の辺りを嗅ぎまわっている。
よし、まずはあの2匹から逝っちゃいます!
風と水ばかり使ってるけど、たまには別のも使った方が良いよね?
火を使いたいのだが、ファイヤーボールだと、火事になりそうだし、どうしよう?
そういえば、槍状のファイヤーランスってのもあるな。
出力を小さく抑えれば、火事にならないんじゃないかな?
と言う事で、今回は初めてのファイヤーランスを試してみます。
槍の長さは短めに30cmぐらいで、酸素多めの高温のロケットの矢をイメージして・・・
2匹に向かって発射!!!
青白い高温の矢が「ボシュッ、ボシュッ」と音を立てて、2匹の頭を貫通し、そのまま2匹が倒れる。
貫通した火の矢はそのまま地面へと吸い込まれ、「ズッゴーン」と、軽い地響きが起きた。
ヤバい!やり過ぎたか! と地面へ飛び降り、結界の外に倒れる2匹を収納。
ちらりと地面に目をやると、地面が溶けてドロっとした穴が2個開いていて、煙が出ていた。
素早く、結界内に戻り、マップを確認すると、オーク・アーチェを含む残りの6匹が、こちらに集まってきている。
オーク・アーチェはオークの上位種別で、弓を使うスナイパー的な存在だったよな? と言う事は、先にスナイパーを仕留めておかないと、厄介だな。
オーク・アーチェは真っ直ぐこちらに近づかず、回り込んで射線を確保するつもりらしい。
結界の中で右へ移動し、風下からオーク・アーチェへの射線を確保する。
草の偽装を半端に身につけ、皮膚を炭で汚した、オーク・アーチェを発見。
奴が気付く前に仕留めなければ、面倒である。
弓をメインの武器とする辺り・・・パッと見、映画のラン〇ーを彷彿させる。
オーク・アーチェを鑑定すると、
**********************************************************************
種別:オーク・アーチェ
Lv:30
状態:正常
HP:1201/1209
MP:204/221
筋力:1024
俊敏:228
武術:弓矢Lv2
魔法:
スキル:身体強化Lv1 嗅覚強化Lv1 視力強化Lv1 気配察知Lv1
**********************************************************************
流石、上位種別だけに、やっかいなスキルを持っている。
確実に仕留める為、ウォーターカッターを2発用意して発射し、すかさず次弾の用意も行う。
流石上位種別、発射時にこちらを振り向き、咄嗟に木の陰に隠れる。
最初の2発は当たらず、木を掠って後方へ飛んでいったが、木の陰に隠れた直後に次弾2発を発射していた。
次弾2発は、木ごと隠れたオーク・アーチェを粉砕・・・残り5匹。
こちらの戦闘音に気付いた、5匹がこちらにやって来る。
素早く、こちらも位置を移動し、回り込んで横から攻撃出来る位置を確保し、一気に5発分のウィンドカッターを準備する。
10秒掛からずに、5匹が接近し、オーク・アーチェの惨状をみて、呆然とするという、隙を作っていた。
海渡はこの隙を逃さず、5発まとめて発射しつつ、小太刀を抜き、「鋭利増加」を付与して、駆け寄った。
5発のウィンドカッターは、2匹を仕留め、1匹は腕を切断し、1匹はわき腹に当たり、1匹は無傷の状態。
無傷の1匹の懐に、素早く駆け込み、胸から袈裟懸にスパッと切る。
返す刀で、致命傷ではなかった2匹をサクッと留めをさし、
≪ピロリン♪ Lv8にレベルアップしました。≫
≪ピロリン♪ スキル:隠密Lv6を取得しました。≫
≪ピロリン♪ スキル:気配感知Lv6を取得しました。≫
≪ピロリン♪ スキル:魔力感知Lv3を取得しました。≫
≪ピロリン♪ スキル:魔力操作Lv3を取得しました。≫
≪ピロリン♪ スキル:エクストラレーダーマッピングLv4を取得しました。≫
≪ピロリン♪ スキル:身体強化Lv2を取得しました。≫
≪ピロリン♪ スキル:多重処理が多重処理Exに進化しました。≫
オーク・アーチェを含む死体をアイテムボックスに収納し、そのまま結界へと戻る。
『ステータス』
************************************
名前:(冴島海渡(仮))
年齢:5歳(27歳)
種別:人族(+α)
職業:(テスター)(考古学者)
Lv:8
HP:950/1970
MP:980/2508
筋力:2609
俊敏:1165
武術:剣術Lv10 槍術Lv10 忍術Lv10 体術Lv10
魔法:火Lv1 水Lv1 風Lv1 土Lv1 光Lv1 闇Lv1 聖Lv1 時空間Lv1
スキル:鑑定Lv3 アイテムボックスEx 言語理解Lv10 経験値増加
スキル取得補助 隠密Lv6 気配感知Lv6 女神の知恵Ex 料理Lv1
魔力感知Lv3 魔力操作Lv3 エクストラレーダーマッピングLv4
多重処理Ex 身体強化Lv2 魔法付与Lv1
称号:武術マスター(異世界の訪問者)(神々の使徒)(インテリ筋肉)
(冒険に童貞を捧げし者)
************************************
Lvだけでなく、色々なスキルLvも上がった。
やはりスキルは、使えば使う程、熟練度を増していくようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます