第16話
異世界6日目。
結界が消滅するまで、あと24日。
まあ安全マージンを考えて、20日のつもりで予定を考える方が安全だろうな。
朝食を取り、軽めの朝練を済ませ、昨日オークと遭遇した結界の辺りにやってきた。
オークはまだ活動してないのか、102匹の反応が70m先にある。
一番近いオークで約50mぐらいか。
このオークのLvは25で、その5m奥ににLv27とLv26が居るのだが、森の木々で直接は見えない。
どうやっておびき出すか考えるが、受け身で待ち構えると、幾ら時間があっても、足りなくなりそうである。
いつまでも、閉じ籠もっては居られないし、意を決して、結界から出てみようと思おう。
小石を数個ポケットに入れ、隠密と身体強化を掛け、小太刀を腰に差し、結界を踏み出す。
音を立てずに、木の上に飛び、目標のオークを視認すると、直線距離で10m。
オークはまだ寝ていた♪
逃げる用意をしつつ、拾った小石をオーク目掛け投げる。
おでこにクリーンヒットし、「ガウ?」とオークが飛び起き、辺りを見回す。
今度は右横の茂みに向かって、小石を投げ、「ゴソ」っと音を立てて注意を惹く。
素早く飛び降り、更に小石を投げて、別の茂みで音を出す。
オークは音のする茂みへと誘導され、徐々に群れから離れていく。
上手く誘いの乗ってくれたようだw
群れから40m離れた地点(結界から10m離れた地点)まで、上手くおびき出し、オークの視界に姿を見せると、「ブモッ」っと鳴き、嬉しそうな狂暴な笑顔で、棍棒片手に突進してくる。
大丈夫、他のオークは気づいてない。
昨日はオーバーキルだったので、若干弱めの風魔法のウィンドカッターを発動する。
突進してくるオーク目掛け、「ビュッ」っと見えない風の刃が突き進み、顎の所にヒットして、そこから上が、吹き飛んだ。
勢いのまま「ドン」と3mぐらいのオークが倒れ、ドクドクと血だまりが出来ている。
≪ピロリン♪ Lv5にレベルアップしました。≫
「Yes!」と小さくガッツポーズを取るが、ステータスを確認している暇はない。
今の戦闘で、目を覚ましたLv27とLv26のオーク2匹が、こちらに接近してきている。
すぐさま、オークの死体を収納し、ウィンドカッターの2発分の魔力を集め、次の戦闘準備をする。
オーク2匹が接近するまでに、5m程結界の方へ下がり、いつでも逃げ込める退路を確保する。
10秒後、視界に入って来た先頭のオークを鑑定
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種別:オーク
Lv:27
状態:正常
HP:857/857
MP:176/176
筋力:989
俊敏:185
武術:棍棒術Lv2
魔法:スキル:身体強化Lv1 嗅覚強化Lv2
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続くオークも鑑定・・・
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種別:オーク
Lv:26
状態:正常
HP:823/823
MP:161/161
筋力:903
俊敏:180
武術:棍棒術Lv1
魔法:
スキル:身体強化Lv1 嗅覚強化Lv1
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出来れば、2体同時にけりをつけたいが、最悪でも、1匹は最初の一撃で仕留めないと、難しい。
狙いをすまして、2発のウィンドカッターを発射。
Lv27の首を切り落とし成功!
しかし、もう1匹は、残念ならが、首に近い肩に着弾。
苦痛で「ブヒー!」っと叫び、先頭で倒れたLv27に足を引っかけ、バランスを崩して派手に転ぶ。
踵を返して、小太刀を抜き、「鋭利増加」の付与を掛けつつ、倒れ込んだオークへと切り込む。
後頭部から頭蓋骨ごとスパッと切り取り、そのまま絶命。
≪ピロリン♪ Lv6にレベルアップしました。≫
そのまま、速攻で2体をアイテムボックスに収納して、一目散に結界へと逃げ込んで行く。
「いやぁ~、意外といけたねぇ~♪」と、格上相手の戦果を喜び、テータスを確認すると、
『ステータス』
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名前:(冴島海渡(仮))
年齢:5歳(27歳)
種別:人族(+α)
職業:(テスター)(考古学者)
Lv:6
HP:950/1368
MP:1190/1742
筋力:1812
俊敏:809
武術:剣術Lv10 槍術Lv10 忍術Lv10 体術Lv10
魔法:火Lv1 水Lv1 風Lv1 土Lv1 光Lv1 闇Lv1 聖Lv1 時空間Lv1
スキル:鑑定Lv3 アイテムボックスEx 言語理解Lv10 経験値増加
スキル取得補助 隠密Lv5 気配感知Lv5 女神の知恵Ex 料理Lv1
魔力感知Lv2 魔力操作Lv2 エクストラレーダーマッピングLv3
多重処理 身体強化Lv1 魔法付与Lv1
称号:武術マスター(異世界の訪問者)(神々の使徒)(インテリ筋肉)
(冒険に童貞を捧げし者)
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「まだ、全然疲れは無いので、もう1回イケそうだな。」
マップを確認すると、少しオークの群れに動きがあった。
今度は5匹が接近中で、それぞれのレベルは、先頭からLv29、Lv30、Lv27、Lv27、Lv30である。
どうやら、血の臭いに異変を感じ、やってきたようだ。
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