第9話 『御鎮法』の訓練その①
翌朝。
「ヴィアンテ様!俺に、『
ラマニアと一緒に朝食を摂った後、俺は自室に戻るなりヴィアンテ様に『
昨夜、ラマニアの密かな自主訓練を目撃してしまった俺は、いてもたってもいられなかった。
「ふむ、
「お願いします!!」
「いいだろう。では、そこに座って全身の力を抜け。そして『
「はい!!」
俺は言われた通り、ベッドに座って『
「よし。『
ヴィアンテ様の言葉に従うまま、俺は目を閉じて心を落ち着けた。
前方に伸ばした両手の先から出ている『
「では次だ。お主の目の前にラマニアがいる。ラマニアはお主と同じように両手を前に出し、『
俺は目を閉じたまま、ヴィアンテ様の言うように目の前の暗闇の中にラマニアのイメージを具現化させる。
そしてイメージのラマニアが『
「……今、お主の目の前にはラマニアの『
「はい………」
「さぁ、お主はどうしたい?」
どうしたいだって?
そんなの決まってる!!
「い、入れたい!!今すぐ俺の『
「そうか………だが、今はまだ許さぬ。
「そっ、そんな!?」
これはまるで拷問だ。
イメージの中のラマニアは、ぱっくりと左右に拡げた穴から溢れてくる『炎』の熱波を浴び、苦しそうに悶えている。
こんな光景を、何もせず黙って見ていろと言うのか!?
「はぁ、はぁ、ヴィ……ヴィアンテ様、も、もう、我慢できません!
「まだだ。まだ入れてはならん」
もう限界だ!!
俺のほうは『
「俺……もう、もう、このままだと……っ、
「ふっ……ここまでか。そこまで!目を開けよ!!」
ヴィアンテ様の声に反応し、俺は目を開ける。
一瞬にしてイメージの世界は霧散し、仮想のラマニアとその『
「はぁっ!はぁっ!はぁっ!……あ、危なかった……」
「何が危なかった?」
「あ、あと数秒遅かったら、俺は
「ふふ……そのようだな。見てみるがいい。ほれ」
「?」
ヴィアンテ様の視線を追うと、そこは俺の『
その先端部分がわずかに白く光っていた。
「こ、これは……」
「お主の
ほ、本当に限界の一歩手前だったんだな。
こんな苦しい訓練だったなんて………これが『
「どうだ、初めての『
「わ、わかりました。これからもお願いします!!」
「うむ。だが、今は少し休憩だ。とりあえずはその
「は、はい」
俺は大きく深呼吸し、一旦『
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