第22話:拒絶

バチバチバチバチッ!!!!


「きゃあぁ!?何!?今の!!?」


アルミナが強奪の魔法を発動させ、間違いなくアルミナはリーアの匂いを強奪出来るはずだった。しかし、結果は強いなんらかの抵抗を受けて弾かれてしまった。


アルミナはすぐにリーアを確認したが、リーアはこんな状況にも関わらず……


「うふふ〜……セリーナったら……本当に子猫ちゃんみたいね〜♡」


というような寝言を言って呑気に寝ている。


確かに、リーアの魔力は強力であるのは間違いないので、リーアが起きて匂いを取られるのを拒否したのなら、先程のような強い拒絶は納得出来るのだが、間違いなくリーアは眠っているので、それが可能だとは思えない。


「それなら!?もう一度!!!」


もう一度同じように魔法を発動させるアルミナ。しかし……


バチバチバチバチッ!!!!


「きゃあぁ!!?」


再び強い拒絶を受けて、軽く吹っ飛ばされるアルミナ。ここまできたら間違いなく、リーアの匂いはアルミナの魔法では強奪出来ないという事になる。そうなると、考えられる可能性は二つだ。


一つは、最初からリーアが匂いに執着していて、リーアが匂いを盗られないような強い結界のような魔法を張っている事。しかし、リーアは匂いに固執している様子はないし、例え常に結界を張っていたとしても、寝ている状態で強い結界を張り続けるのは難しい。


だとすると、考えられるもう一つの可能性それは……彼女の匂いそのものが強い魔力を持っているかだ。


「そんな……!?バカな話が……!!?」


「お嬢様!?どうされましたか!!?」


マナカはアルミナを心配し声をかけようとしたが……


「隙あり!!!」


「ぐっ……!?」


セリーナがその隙を逃さずに、マナカの首に手刀を叩きつけて気絶する。セリーナは気絶したマナカを一瞥し


「貴方は間違ってるわ。親友なら、親友が間違ってる時止めるのが本当の親友よ」


セリーナはそれだけ言って、すぐにアルミナと対峙しに向かった。

その時のセリーナの頭には、自分が変態的な発言をすると、すぐに通報しようとする前世の親友の顔が浮かんでいた……

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