第15話:解説いたします

ピン!ポン!パン!ポン!


「はい。では、お待ちしていた方がいるかは分かりませんが、ここで前世の奴の親友と……」


ナレーションである自分が先程のセリーナさんの行動について説明いたします。


「えぇ〜……それで、芹那……いや、今なセリーナか……あの娘は昔から匂いが酷い場所にいても平然としていました。なんで、友人や私も彼女が匂いフェチなのを知っていたんで、そういう匂いも好きなんじゃないかと勘ぐっていたんですが、真実は違うらしいです。では、説明をナレーションよろしく」


はい。実は、セリーナには無数の匂い管理細胞が存在しています。


「もうそのワードで頭おかしな設定だけど、奴ならあり得そうな設定だな」


今回はその匂い管理細胞を小さいセリーナで表しています。イラストがないのが非常に残念な状態ですが説明を続けます。


この匂い管理細胞は、綺麗なお姉さんのいい匂いと、リーアの匂いを嗅ぎとると、すぐに反応し


「あっ!綺麗なお姉さんの匂いよ!」


「こっちはリーアお姉様の匂いよ!」


「さぁ!この匂いを私の身体全体に行き渡すわよ!」


『オォ〜ーーーーーー!!!!』


と、このように匂い管理細胞は、綺麗なお姉さんの匂いと、リーアの匂いを身体全体に行き渡らせるように活動しています。


「めっちゃあり得ないぐらい頭の悪い設定だが、あいつならあり得そうだから怖いな……」


そして、それ以外の別の匂いがくると……


「これは!?綺麗なお姉さんの匂いでも、リーアお姉様の匂いでもないわ!」


「せっかくの綺麗なお姉さんとリーアお姉様の匂いが台無しになっちゃうわ!」


「すぐに撃退しましょ!!」


『オォ〜ーーーーーーーー!!!!』


と、このように綺麗なお姉さんの匂いとリーアの匂い以外はすぐに撃退してしまう為、彼女はどんなに匂いが酷い場所でも、綺麗なお姉さんとリーアの匂いを嗅ぎ分ける事が出来た訳です。


「とてつもなくあり得ないが、あいつなら本当にあるだろうな……」


では、これにて解説終了です。お疲れ様でした。


「ん、お疲れさん」


ピン!ポン!パン!ポン!




こうして、匂い管理細胞のおかげでセリーナは見事に怪盗Fを捕まえて大手柄となり、ハッピーエンド……という訳にはいかなかった……


「ごめんなさいね。セリーナ。今のセリーナにはとても近づけなくて……」


「分かってます!お姉様!!チキショオォ〜ーーーー!!?怪盗Fめぇ〜ーーーーーーーー!!?」


セリーナに染みついてしまった刺激臭を洗い落とす為、セリーナは3日間お風呂にこもり続ける事になったのだった……

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