第89話 早すぎる別離 1/4

「言葉を伝えることは出来なかったが」


「僕たちはワタルを感じていたんだよ」


「ワタルのハゲ 元気でよかった」


「私たちはあれからもお前と共に戦っていた」


「あなたが私たちに力を使うたびにね」




「モードチェンジ 形態変化」


彼他の姿と力を借りつ度に感じていた一体感


あれば気のせいでは無かった


「そうか 本当にお前たちが力を貸してくれてたんだな」


「ありがとう」


「ああ そしてようやく一緒に魔王を倒せるぜ!」


「その事なんだがな」


「お前たちには地球に帰ってもらいたい」




「どういう事だ!?」


「せっかく僕たち6人そろったのに」


「ワタル ハゲ アンポンタン」


「なぜそんなことを言う」


「でも何か理由があるんのね」




「みんなには転移直前の元の世界に戻ってもらう」


「その10年後に地球は他の惑星から侵略を受ける」


「それを撃退してほしい」


「俺達の世界が侵略されるだって?」


「ああ、しかも相手は文明レベル3と高度な文明を持つ」


文明レベル3とは宇宙に進出し


複数の銀河間を航行する技術を持つ


なおかつ複数の銀がお移動できる技術ないし手段を持っているという事


「逆に当時の地球の文明レベルは0だ」




「お前たちには地球に戻って世界を支配してくれ」


「ワタル 俺達に世界を征服しろと言うのか!?」


「お前たちの今の能力、そして俺が作る魔道具があれば実現可能なはずだ」


「放射能を無効化する技術も既に完成している」


「侵略者に対抗する決戦兵器も創り上げ転移させるつもりだから安心してくれ」


「地球の存亡はお前たちにかかっているんだ」


「ところでお前その事実をどうやって知ったんだ」


「未来の俺だ」




「「「「「未来のワタル!?」」」」」


気配もなくワタルたちの前に現れた


黒髪に黒い瞳のエルフ


彼は未来から時空を超えてやって来たワタル自身だったのだ








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