応援コメント

第14話 死を司るモノ」への応援コメント

  • 絶体絶命の14話。ファムとアインヒの対峙に『生と死』
    、『正と負』が重なりました。しかし、二人の心にあるものは鏡のように反対であると同時に鏡のように同じである。という希望に至りました。心に響きました。
    アインヒを見届けたカムパネルラの言葉。そしてアルジールの言葉に、自分や周囲の人を重ねる読者もいるのではないでしょうか。
    『愛』はそのかたちを変え、その面影を一切持たずに存在することもある。とてもとても大切だけれど、忘れがちなことを思い出させてもらいました。
    最大の危機に瀕しながらも変わらないキースとファムのやり取りに、二人の長い年月が感じられ、バディ感があってすごく良かったです。
    対して、ファムに対峙するアインヒの必死の描写には切ない気持ちにさせられました。『赤子が泣き叫んでいるかのよう』をこの場面に入れるのか!と。スピード感のある戦闘描写に思いを簡潔に差し込む文章がお見事でした。
    対するファムの『けれど、とファムは思う。背後で…』のくだり。とても好きです。これもまた余計なものはひとつもなく、必要なものが全て入っている。ここまで固唾を飲んで読んでいる読者にはもう、『思う』だけで十分です。
    最後まで読むのがもったいない気もしますが、最後まで読んで1話から一気読みするのも楽しみです。