第2話

座敷わらしとの暮らしが2週間たった事でわたしの周りには不思議な事が起こるようになったわけでも、ましてや幸福が起こる事もありませんでした。

霊感が芽生えた訳でもなく、他で幽霊を見たりはまったくありませんでした。

いつまで続くのかもわかりません。

夕食の時間母がびっくりする事を口にしました。

「モヤちゃんに話しかけてみたら?」

「⁈」

見えていたの?母!

「私はもう話しかけたぞ。」

お父さん!!2人とも何を話しているのか、私は呆れていた。

「なんて話したの?」

「まくらを、傷つけたりはしないでくれと言ってみた。」

「娘想いね!」

「頷いてたぞ。」

「良い子なのね〜」

頷くって、どうやって?!芋虫みたいに?

両親がこんな感じだから私も平気なのかなぁ。

部屋へ行くといつもの場所にモヤが。

「ずっとモヤモヤいるつもりなの?」


応えるはずもなく、自分が恥ずかしくなった。私は何をしているんでしょう。

早く寝よう。

「…おやすみ」

なんて言ってみちゃった。

その日は夢を見ました。カメとウサギが一緒に遊んでいる夢でした。

朝いつもより眩しい朝日で目をさますと、またカメが浮いています!またかっ!と思ってよく見ると見知らぬ男性がカメを持っています。スラッとした出で立ちでまるで王子様のようにキラキラ輝いています。

「夢?」

「違うよ、まくらちゃん。おはよう」


自分で自分の頬をぺちぺち叩きながら、これは夢ではない事を確認した瞬間。


私の唇は奪われました。


思考回路がショート。心の臓を突かれ金縛りにあった私の肩を掴み王子様はブンブン揺らしまくります。

私は揺らされて頭がぐわんぐわん。

「まくらちゃ〜ん」焦りながら私を呼ぶ王子様。あぁ、もうわからない。

私はまた眠りにつきました。

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