第74話☆あいたたた



 *あめんぼ*


 あめんぼがいけのうえ

 すいすい

 すいすい


 とうさん

 かあさん


 さがしてるのかな


 あっちにすいすい

 こっちにすいすい


 みつかるといいね

 あめんぼくん


 ※文字でかいたのではなくて、遊びうたを考えるという時間に、先生が書きとめて下さったそうです。



 恥ずかしながら、わたしが幼稚園の時の作品です。

 卒園の文集になぜか選ばれてトップページにのりました。


 私が通っていた私立の幼稚園

 のびのびと子どもを育てるところでした


 ※田植え、稲刈り

 ※染め物(自然の染料で)

 ※絵画や絵本の展覧会観賞



 例えば、絵を描く時間が終わり、次のお歌の時間になっても絵の続きを書きたい人は描かせてくれたりすることもありました。


 年少から通いましたが、卒園のころもひらがなさえ十分ではなかったですし、他の幼稚園のように鼓笛隊などもやったことありませんでした。

 ひらがなを教えてもらった記憶はいっさいなくて、保護者がせめて自分の名前くらいと教えていた程度でした。


 その幼稚園で学んだことはたくさんあります。

 自然を大切にすること

 生き物を大切にすること

 人を認め愛すること


 お友達とケンカをしても叱られません

 自分の意見を相手に伝えるためのケンカは必要なことだと考えるからなのです。


 叱られるのは最後に謝ることが出来なかった時です。


 のびのびと育った子どもたちは入学後に少し戸惑います。

 他の幼稚園からきたお友達はちゃんと文字が読めるし書けるからです。


 でもいっぱい遊んで、いっぱい泣いて

 いっぱい泥遊びして

 いっぱい子どもらしく育った3年間に感謝しております。

 この幼稚園が今の私を作ってくれたのだと思います。


 谷川俊太郎さんの遊びうた

 今でも全文覚えています。

【あいたたた】

 あなにおちたよ

 あいたたた


 アイロンさわって

 あっちち


 あるいてあせかく

 あついあさ


 あきのあおぞら

 あかとんぼ


 と続くのですが

 大好きなフレーズは

「あのねあんこって

 あまいんだよ」(笑)


 腰痛で「アイタタタ」と思っていたら

 この詩が忘れていたはずの私の頭の中に降りて来ました。(笑)


 そう言うわけでした。


 今子育て中のお母さん、お父さんにエールを送ります!

 どうぞのびのびと雨の日に傘もささずに外にとびだすわが子を認めてあげて下さい。

(私のことだw)


 ちなみにお弁当に冷凍食品禁止だったので

 お母さんたちは苦労したそうです。


 その文集には保護者のメッセージも残されていました、母のメッセージです


 ◇先日、娘がこんな事を言いました、「お母さんあのね、わたし生まれるときに、たくさんのお母さんのなかで、この人がいいなぁって決めて生まれてきたんだよ、お母さんわたしがうまれてよかった?」幼いころ、そのようなことを覚えているという話を聞いたことがありましたが、まさかわが子が話してくれるとは思ってませんでした。選んでくれたのですからその心を受け止めて良い母親になりたいです。



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