第13話 まなみの秘密
2日目以降も同じ日が続いた。
どうやら、役割分担があるようだ。
でも、僕の好みをわかっているのか?
自分たちの個性をいかしつつ、だんだんと、僕色に染まっている。
悪いことではないが・・・
ただ、ひとりを除いては・・・
それは、まなみ。
朝から、夜まで見かけない。
デートに行ってるとのことだが、どうやって出会うのか?
干渉する気がないが、やはり気になる。
「やすひこくん、気になる?」
「ひまわり?」
「気になって当然だよ。大切な仲間だもんね」
仲間か・・・
「知りたい?まなみの正体」
「えっ?同じなんじゃ」
「少し違うんだな」
「どう?」
「そもそも、どうして君は、あの子をまなみにしたの?」
「幼稚園の頃の、初恋の女の子の名前を付けた」
「即答だね」
ひまわりが、笑う。
「でも、だんだんと明るくなってきたね」
「えっ?」
「君は、私たちが君色の染まったと思ってるようだけど、逆なんだよ」
「逆?」
「うん。君が私たちに、会わせてくれてるんだ。無意識のうちにね」
気付かなかった。
「まなみの話に戻るけど・・・」
「うん」
「その初恋の子の、現在の姿がまなみに投影されているんだ」
「つまり?」
「君の初恋のまなみって子は、あんな感じになってるってこと」
エスパーですか・・・
「あっ、勉強しなくちゃね。次の問題ね」
こうして、勉強を続ける事になるが・・・
まなみには、それだけではない秘密があった。
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