第10話 晩御飯まで

さてと、昼飯が終わったわけだが・・・


「やすひこ、ツーリングいこうぜ」

「ゆうこ?」

「ほら、はやく行こうぜ」

「免許ない」

ゆうこは、考えて・・・


「じゃあ、ジムに行こう」

「ジム?」

「ああ、プールもある」

「だから?」

「泳ごうぜ」

「泳げない」

「教えてやるよ」


強制連行された。


ゆうこは、ロングヘアーだが、体が大きくなっている。

背は高い。

いかにも体育会系という感じだ。


で、3時前に帰宅したのだが・・・


「寝かせないよ。やすひこくん」

「まや?」

ロングヘアーだが、格好は超ミニスカート。

ひまわりと、かぶるな・・・


「で、寝かせないのは?」

「晩御飯までは、お勉強だよ」

「朝。ひまわりに教わった」

まやは、怒る。


何か悪い事したか?


「ひまわりは、文系。君が比較的得意でしょ?」

「まあな」

「私は理系。君の苦手なもの」

「やめておく」

まやは、さらに怒る。


「苦手だからって。逃げてると上達しないよ」

「でも・・・」

「お姉さんの言う事を聞きなさい」

怒られた・・・


仕方ない覚悟しよう・・・


で、晩御飯だが・・・

さすがに。自分で作るか・・・


「晩御飯なら、さくらが作るよ」

まやが言うが・・・


「大丈夫か?」

ドジッ子になったさくら・・・

不安だ・・・


「あーん、失敗しました」

厨房から、さくらの声がした。


一生懸命に料理したようだが・・・

とても、芸術的だ。


「作り直しますです」

「いいよ。いただくよ」

「でも・・・」

泣き叫ぶ、さくらの頭を撫でる。


「ありがとう。いただくよ」

さくらは、泣いている。


料理は気持ちが大事というが・・・

その通りだな・・・

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