第7話 ゆうことまなみ

8人目か・・・


「息子よ、母さんの名前はどうだ?」

「断る」

「なぜだ?そんなに嫌か?」

「ああ」

自分の母親と同じ名前の女子は、呼びにくい。


それだけではないが・・・


「ゆうこにしよう」


「今時、名前似最後に子か?」

「ほっとけ!」


ゆうこと・・・

完了。


動き出す。

優しい子になればいいな・・・


「よっ、やすひこ元気か?」

「やすひこ?」

じろじろ見る。


「やすひこ、もっと鍛えようね」

「余計なお世話だ」

「ところで、お前はバイクの免許はあるか?」

「ないけど・・・」

「とれよ、世界観変わるぞ!ツーリングしょうぜ」


のぞみの発展系か・・・

あっ、もう打ち解けてるよ・・・


この二人は、あまり使わないでおこう。


9人目か・・・


まなみにしよう・・・

まなみと・・・


「まなみは、待ってるから、いつでも声をかけてね」

まなみ?一人称が自分の名前・・・

でも、ローリーズではなさそうだ・・・


「やすひこくん」

「どうした?ひまわり」

ひまわりが、心配そうに言う。


「えらい、名前をつけたね」

「何が?」

「あの子、男好きになったから、気をつけてね」

ミスった・・・


そういや、クラスにいたな・・・

やり魔の女子が・・・

適当に付けたのだが・・・


さてと、最後のひとりだが・・・


「息子よ、10人目はいい」

「なぜだ?親父?」

「その子は、保険のために残しておこうう」

一理ある。


こうして、9人の女の子との、生活が始まる。


もう、差は出ているが・・・




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