第5話 さくらとことみ
「しかし、良く出来てるな。人間と間違えられても、仕方ないぞ」
「そうじゃろ、息子よ」
「親父、構造はどうなってるんだ?」
「禁則事項じゃ」
止めておこう・・・
えーと、4人目か・・・
この子は・・・
さくらにしようと・・・
さくらと・・・
「うひょー、ここはどこですか?」
きょろきょろしている。
「あっ、あなたが、やすちゃんですか?」
「やすちゃん?」
「あたい、さくらといいます。」
知ってるけど・・・
「どうか・・・よろしくで・・・あわわ」
こけた。
ドジっ子になった。
「ほら」
俺は手を差し出す。
「ありがとです」
「やすひこくん、優しいね」
「ますます、お親し申し上げます」
「お兄ちゃん、私が転んでも、助けてくれる?」
もちろんですよ・・・
たく・・・
5人目か・・・
この子はそうだな・・・
ことみにしよう。
ことみと・・・
なんだ?まじまじと俺を見ている。
「私、決めた」
「何を?」
「やすひこくんの、恋人になる」
「なんだって?」
「やすひこくん、私、あなたの恋人になるために、がんばる」
「どうも」
「だから、ことみと呼び捨てにしてください」
そのつもりだが・・・
ひまわりと、かぶってないか?
「かぶってないよ。やすひこくん」
ひまわりが言う。
「私は、君のお姉ちゃんだもん。かわいい、かわいい」
頭を撫でられる・・・
そういや、気のせいか、外見が変わってきているな。
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