第82話あれが折れるとこれも折れる



 パトロール機械なども出現せず、のんびりと5日間過ごしました。沙漠でバカンス☆


 ケンスケの血液も満タン!というわけじゃないけど、まあ動けそうになったので探索を再開。よく考えたら10キロしか離れてないんだから一旦戻ればよかったかな?なぜここにしがみついた。


 この遺跡は途中から地下に降りていく遺跡で、最初に入った遺跡を思い起こしますねーあの頃は16ですか?ピッチピチギャルですね。いま24ですものね。8年かー


 とか思いながら歩いていたのでセンサーに引っかかり、丸い球体の上に魔導銃らしきものをもった人の上半身が乗っている機械に出くわしてしまいました。ケンスケのこと言えねえなあ。

 でもあの魔導銃ほしいなあ。サガットに高く売れるぞ。

「バリアで魔導銃の攻撃防ぐからそのあいだn「チェストー!!」うおおおい!突っ込むなあ!」


 ただその踏み込みは圧倒的なので、一瞬で刀の間合いに入り、抜刀からの唐竹割り (上段からの振り下ろし)!スパーン!綺麗に胴体を半分に割りました。何だあのイノシシは。パーティ行動はできないがとにかく強い。


「これで魔王獣は手に入ったでござるなー拙者偉い」

「魔導銃です、一応訂正しておいてあげるけど」


 結構きれいに切れてるので、多分100kgちょっとあると思うのですが全部を異次元空間ずだ袋に入れて持って帰ることにしました。


 センサーって言っても罠の1つだったので報酬はなし、次行きましょう。


 階段を降りて地下2階に入り、グオーングオーン動いてる中央の機械を眺めながら外周を巡っていきます。2階以降遺跡が輪になってるんですね。

 ここのガーディアンは先程の変な球体人形っぽいですね。こういう情報がなかった辺私達が一番奥に進んでるのでしょうか。


 3階は何もしなくてもガーディアンがうろつくところでしたので、きをつけてこうどうしようとしたのですが、ぼうそういのししがつっこんで、さくせんもなにもありませんでした。

 速射砲ラピッドファイアとボウガン撃ってた。結構ボウガンがダメージ与えていたので、ドワーフボウガン購入を考えようかな、速射砲ラピッドファイアの節約になりそう。矢弾の確保が難しいけどね。でも今ならボウガンボルト用空間拡張矢筒とか普通に買えるかなー。金持ちになったもんだ。


 しかしなにもないねえ。グルグルと降りていくだけだ。もう少しで最下層まで降りちゃうな。


 そして最下層。先程のガーディアンがいっぱい並んでます。製造されてるんですね。この場所自体を処す?処す?

 まあまずは見て回りましょう。グオーングオーン言っている機械の一部に光っている部分がありますね、アメジットの武器工場の件もありますしちょっと行って触ってみましょう。

 えーと、これは…………古代ドワーフ語ですね、完璧じゃないけど読めます。えーと、これだな、ぽち


 ギュオオーンという音とともに3mくらいの巨大ドワーフゴーレムが壁から出現しました。あれ?


「てへぺろ」


「腕が鳴るでござるー!チェストー!!」


 ぱっきーん





 刀が折れた





 心も折れた




「に、にげ」


「動きは鈍いでござるなあ!当たるほうが馬鹿でござるハッハッハ」


 ケンスケは折れてなかった。


 よっしゃ!


「これを使うんだケンスケー!」


 ウーンズサーベル+2を投げ渡す


「かたじけない、これは……サーベルでござるな!切るという点に関しては技は違うが同じことでござる!せいやぁ!」


 ケンスケが剣閃を飛ばす!胴体、足、腕、どんどん傷がついていく。こりゃ凄い!私も応援だ!速射砲ラピッドファイア!連射性じゃなくて威力振り!電撃オーブ!


 ドンドンドン!ドカ!


 ドワーフゴーレムに速射砲ラピッドファイアは効いたみたいで、あたったところに穴が穿っている!よっしゃあ!でも雷撃は効いてないね、金属機械といってもなにかコーティングしてあるかな。


 ここでドワーフゴーレムが額から赤いルビーのものを表面に出現させて……レイだ!インスタントバリアをゴーレムの前に!


 パリーン


 よし、読みが当たった。しかし遠距離だけだと致命傷を負わせられないな。いのししの突撃に合わせてなにか武器持って突撃したほうが良いな。

 ドワーフ鋼だっけかエルブン鋼だっけか工具鋼だっけかのショートソートがあるからそれを魔孔剣でコーティングして斬りかかろう。


 さあいのしし、いつでもタイミングは取れるぞ!!


「いやーあんなデカイのに接近するのはおっかないでござるなー剣閃剣閃」


「てっめえええええええええええええ!!なんでここで日和るんだあああああ!!」


 プッツン切れた私は踏み込みめくり飛びかかりを行ってゴーレムの背後にしがみつくことに成功。魔孔剣キーンエッジ止めナイフ+1で首を切断しにかかりました。


「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!」


「剣閃剣閃剣閃剣閃剣閃剣閃剣閃剣閃!!」


 ゴーレムは私を振りほどきにかかりますが、私のしがみつきを舐めちゃいかん。ブンブン振り回されながらもしっぽを使って体勢を維持。ザクザク切り刻んでいきます、そろそろ回路部分に切り口が当たるじゃろ。止めじゃ


 空間圧縮杭打機ディメンションコンプレクスパイルパンカー!!


 ズドーン!


 おーっとゴーレム君首が吹っ飛んだー!(スポーツ実況風)




「これで終わりじゃないと思うので、、首のところから雷撃オーブかまして機動停止させるわ。多分内部までは対電撃コーティングされてないでしょう」



 まだ暴れてるので注意しながら首のブチ切れてるところに雷撃オーブを接触。バッチーンという音がして動きが止まりました。




 勝った!!




「拙者のおかげでござヘボぁ!「さっさと私のサーベル返しなさい!」御意に。」


 製造工場で暴れたので他のガーディアンボロボロですわ。魔導銃とかコアとか取れる所取って、ゴーレムの額のレイを撃ったクリスタルとかこれまたコア(大きい)をくり抜いたりして回収完了。


 じゃなかった、ゴーレムが出てきた場所からこの工場を可動させているであろう巨大魔導コアを発見。ボタンはあたっていたわけか。

 でもこのままじゃ取れないのでやっぱりパネルのボタンぽちぽちして工場を停止。首尾よくゲットできました。


「ばんざーい、これで大金持ちだ!」


「拙者うどんが食いたいでござる」


「コミュニケーション取ろう?」


 さて、帰還して、ここで売却……はせずに全部ドワーフ国に運ぶことにしました。ブッシドー国の刀にはならないかもしれないけど、メインウェポン壊れちゃったし、ドワーフ謹製のカタナ作ってもらおう。

 あとサガットに直に販売しに行きたい。サカキでもいいか。あ、調べた結果訂正しますけどガーディアンが所持していたのは魔導じゃなくて魔法銃でした。魔力を弾に変えて発射するやつね。鉛の弾を発射する魔導銃ではない。


 沙漠横断は大変だけどまた頑張ろうーおー!

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