第67話サキ・バースさん



 まずは町民からかな?戦力にはならないけれど、お金を出し合って冒険者を呼ぶことはできるよね。町長もついでに説得してみようか


 どうこの騒ぎに入るか……無駄に期待させると金だしてくれないだろうし、落胆させると金だしてくれない



「こんにちは、旅の冒険者なんですけれども!皆さんと町長にお話があるのですが!


「ちびはすっこんでろ!こっちは生命がかかってるんだ!」


「こっちだって街の飢餓がかかってるんですよ!」


「この近くに街なんてねーだろ!よそ者が!」


 ちっ、ググルガンは周知されているわけではないのか。


「ええよそ者ですよ、でも冒険者ギルドの広域依頼を出せば冒険者がスタンピードの時と同じような感覚で来ることくらいわかってます、なんで依頼出さないのですか?皆さんの街でしょう?」


「これだからよそ者は。領主様が許可しないとそんなもの出せるわけがないだろうが!!」


 せいろーん。貴族制はこういうとき困るなあ


「広域は無理でも、近くの冒険者をやとて対処させることは可能ですよね?」


「町長にきけ!出てこないけどな!アハハハ!」


「出てこない?なぜ?」


「知らねーよ!どうせ腰抜かしてションベン漏らしてるんだろうよ!」


 今のところはこんなものか

 ・ググルガンは周知されていない

 ・広域依頼は貴族の許可が必要

 ・私的に近くの冒険者を集めることは可能かも?(町長に確認)


 よし、町長に会おう


「ちょっと町長にあうから、皆さん退いてもらってもいいかな?」


「屋敷の扉は極めて強固だよ、モンスターが来た場合に逃げ込めるように作られていたからな」


 なるほどねえ


 耳を扉に近づけて、どんどんどん!

 この音、内側から木の棒でかんぬきが掛けられているかな

 ホントに扉は頑丈な木の板でできているね、枠と表面は鉄で覆ってある


 じゃあ、範囲拡大、念力サイコキネシス


 内側のかんぬきをスポッと抜き取りまして、扉を開きました


「なんだあいつ……あんな簡単に扉を」


「とんでもねえ魔法使いなんじゃねえか?」


「ねえ、あの人ならやってくれるんじゃないかしら?」


 うるさいなーと思いながら入場しました。私は英雄ヒーローではない。


 部屋をあさりながら(え)町長を探します。執務室にいるのかな?


 執務室について


 コンコンコンコン


「緊急なんで入りますよー!」


 ガチャガチャ、鍵がかかってますね。範囲拡大の念力サイコキネシスで内側の鍵を開けました。無属性を舐めるなよー


 中に入ると



 町長かっこ仮の死体が。ややこしくなってきた……


 まあ部屋を探りましょう。なにか手がかりがあるかもしれない。


 ふーん。うーん。特に目立ったところは……ん、この羊皮紙……これって


 召喚術だ。言語学をフル稼働させよう。うーんと……召喚 サキュバス 支配下 隷属  町長っぽい名前




 は?




 は?




 は?



 要約するとサキュバスを召喚して町長の支配下に置くってことだよね。サキュバスは精子と性欲をいい感じな方法で奪い取る、とてもエロティックでエロティックな悪魔です。


 推論するとね、推論ね、


 サキュバスを呼び出してあっはんうっふんするつもりが町長弱いから隷属できなくて逆襲にあい、今の大惨事に至る。以上。

 悪魔ならアンデットを操ることも不可能ではない。ドラキュラが一般的イメージだけどね。『悪魔、その全て』より。


 なんつう尻拭いだよこれー。悪魔に勝てるかよー。どうやってお帰りくだされば良いんだよー。


 とりあえず町長の死を館前広場の者に伝えて、貴族の人に早馬出せと指示。なんとなく指示に従ってくれて早馬が出ました。死の詳細は触れなかったよ。


 次。とりあえず町の中に入ってみる。こんな4mもない壁なんかひとっ飛びですよ、とぉ!そしてディメ略ブラストで速度や高度、落下点調整!サイコキネシスも使ってくるっとな。きれいに着地、はい、ぽーず!10点!


 ここ『トレビス』は区画が5ブロックくらいに分かれている、ほどほどの町ですが、ゴーストタウンになってるのはちょっと怖いですね。

 まあとにかく実地調査をしないと得られるものも得られない。呼び出す系のアンデットならグールくらいまででっしゃろ。


 広場まで来るとワラワラと湧いて出てきました。が、処分処分恐れずに足らず。どうにかしてサキュバスさんを対話に引き込まなければ。


「サキュバスさーん!サキュバスさーん!お帰りになる条件ってなんですかー!?」


「いい男を持ってきなさーい!!」


 うわ、真後ろから叫ばれた!

 振り返るとそこにはXXXでXXXな姿をしているサキュバスさんが


「あら、あなたも美味しそうね。ね、私と食べ合いっこしたくない?したくなるでしょー、なるわよねー」


「え、ええ、したくな、りますね」


 ここで私はお狐の体の反応か、無意識に気付け薬を飲んでいました。


「ふぁっ!?今のは!?誘惑??精神汚染??」


「む、あなたただの狐じゃないわね。つまらないわねえ、死ぬ?」


「まって決断が早い。どういうオスがお好みなんですか?」


「逞しくて毎日XXXしても大丈夫な子よ、うっふん」


「んんん筋肉エルフ…は筋肉しか無いし、ドワーフさんにご迷惑をかけるわけにもいかない。私の知ってる限りではいない………わけじゃないな。あのー、長距離移動って大丈夫ですか、一名紹介できますけれども」


「いるの!?転移魔法があるから一瞬で飛べるわ!あ、でも行ったことない場所は駄目ね。あなたが連れて行ってくれるのかしら?」


「ええ、ちょうどとてもいい馬車を持っていますので。誘惑はかけないでくださいね」


「自然にかかっちゃうからぁ、むりー。精神汚染耐性のスキルを上げなさいな」


「しょうがない、忍耐スキルあるのでがんばって耐えます、じゃあ早速行きましょう、全力で飛ばしますよ!」


 そして一路向かいました!



 ブキョーに!



 事前連絡はしてあります!!

 サキュバスさんには一般的な服装をしてもらってあります!交易町『トレビス』は今ゴーストタウンになっているんで余裕でパクれたからね!


「久しぶりーヤミちゃん!と狼」


「お、おう、久しいな」


「お久しぶりですレイさん!会いたかったですよー!事前のお願いどおりワングさんをお連れしてあります。ちなみに今はもうレイさんのほうがLvが上ですよ、ふふふ」


「私は努力するからね、ではご紹介します、サキ・バースさんです。私と息が合いましてお話をしていた所ぜひワングさんをひと目お見かけたいとのことでして。いかがですかサキさん」


「……最高ね。最高よ。今すぐ転移してあそこは元に戻してあげるわ。あの、ワングさん、できればちょっと作業が終わった後デートなんていかがですかぁ?(甘い声)」


「おう、そういう話か!全然いいぜ!俺はワング、モンスター退治が専門だ、よろしくな!」


「割り込んで申し訳ないのですが、ちょっとお仕事するのでここで待っていてくださいねー」


 で、私も一緒に転移してもらって、アンデットを鎮めてもらいました。

 そして街の皆さんと交易商人さんの前で、私とサキさんがアンデットを鎮め、悪魔にお帰りいただき原因を取り除いたと説明。証拠の羊皮紙はちょっといじって、ドラキュラを召喚したってことにサキさんに書き換えてもらっておきました。


 そしてブキョー 転移魔法便利だなあ。


「それでは参りましょうか、ワング様♪」


「ああそうしよう。なんだ、その、悪かったなレイ…さん」


「私優しいので。サキさんが幸せならそれでいいの。狼はどうでもいいな」


「じゃあ私ヤミとレイさんはこの後お食事に行ってきますので、お二人はお幸せにーさようならー」


 この後ヤミちゃんとご飯を食べてお酒を飲んで、ヤミちゃんが極めてお酒に強いことなどが発覚したりと楽しい時間を過ごしました。


 交易町『トレビス』が正常可動するのには一月ちょっとかかりそうとのことですが、アンデットもいなくなったのでちゃーんと動き出せそうみたいです。



 これにてー一件落着ーー☆



 アメジットーー!

 私一人でも!

 なんとか!


 なったよー!!




 スキル関連


 暗視Lv9→10→熟練化→夜でも昼間!Lv1

 言語学Lv9→10→熟練化→読める、読めるぞ!Lv1

 忍耐Lv8→9

 動物調教Lv8→9

 精神汚染耐性Lv7 (新規)(いきなり高Lvなのは悪魔と一緒にいたからね)

 恐怖耐性Lv7 (新規)(同じく悪魔と一緒にいたからね)


 結果


 ―――――――――――――――――――――

 レイ サカキ王国の君主・オーブの狩人・アメジットの親友

 二つ名 冒険君主

 Lv28

 HP240

 MP74

 STR142

 DEX182 

 VIT119

 INT118 (魔力としての)

 WIL113

 CHA57 (第一印象に+6ボーナス)



 スキル

 剣使いLv9 短槍使いLv4 タイキョック剣Lv8 気功Lv8


 生活魔法 上級生活魔法


 魔力転換Lv8  魔力操作Lv8 魔力経路Lv6


 魔導学Lv5 生物学Lv5 鉱物学Lv5


 交渉Lv7  


 ぺっらぺらな世界標準語 ペラペラなサガット語とブキョー語とサンクチュバリヌス語 日常会話が出来る大体の言語


 精神汚染耐性Lv7 恐怖耐性Lv7 空腹耐性Lv7 悪臭耐性Lv6


 歩行力Lv8 根性Lv8 忍耐Lv9 忍び足Lv7 ダッシュLv6 スタミナLv9 行軍Lv6 料理Lv5


 罠解除Lv7 解体作業Lv7 積載増加Lv7


 肉体強化Lv9(ステ全てに+21) 肉体コントロールLv9(STR,DEX,VITに+34)


 動物調教Lv9


 道具使用Lv5 機械操作Lv1


 お狐第六感Lv9 お狐耳センサーLv9 お狐鼻センサーLv9 お狐の目Lv9 お狐動体視力Lv9 お狐の疾走Lv9 お狐バランス感覚Lv9


 採掘術Lv5


 熟練スキル

 オーブ・魔導具の熟練者Lv3 魔導具使用合体により名前変更

 無属性を操るものLv3

 薬草を知る者Lv1

 狩人Lv5

 知識の泉Lv1

 睡眠・疲れ?なにそれ?Lv2

 夜でも昼間!Lv1

 読める、読めるぞ!Lv1



 戦闘スキル

 めくりLv7 しがみつきLv7 急所狙いLv7 練気Lv7 受け流しLv7 バランス感覚Lv7


 ユニーク(カード表示不可能)

 お狐族 お狐の身体 お狐の機智 毎日少しの努力が出来る子



 ポニーのパール君ライト君と4輪カートの軽量動力付2頭立てドワーフ馬車


 ポニーのライトくん

 Lv16

 牽引力4.3トン

 すごい体力


 ポニーのパール君

 Lv18

 牽引力5.3トン

 すごい体力

 ―――――――――――――――――――――


 これでもまだまだ無双は出来ません。個対多数は絶対的不利なんですよ。

 ヒルジャイアントみたいなでかくて長いリーチを持っている魔物も苦手です。

 遠距離は持ってますが、MP少ないのであまり使えない。オーブきゅん頼りなのは16歳の頃から変わりませんね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る