第3話 美しい星

俺たちは、なるべく集団で行動することにした。

しかし、予想以上に、地球はいたんでいる。


地球は子孫からの預かり物とはいうが、このままでは返せないな・・・


さてと・・・


「なあ、みんな提案なんだが」

≪どうした?人間≫

「この星の、緑を増やそう。水を奇麗にしよう」

【今更やっても、無理だよ】

「普通はな。でも、俺達は、不老不死にさせられた。

時間はいくらでもある。」

≪確かに≫

【言われてみれば】


こうして、俺たちは、この地球を、元の美しい星にすることになった。


まずは、木を植えよう。


<それは、俺たちに任せてくれ>

植物たちが、名乗り出た。

木が増えれば、花も増える。


「それから、水をきれいにしないと」

まあ、これは俺がやるか・・・


≪でも、緑が豊かになったら、人間が押し寄せてこないか≫

[人間に限らず、乱す者がいたら、俺たちが追い返す]

猛獣や猛禽類が、名乗りを上げた。


こう言う時は頼もしい。


こうして、それぞれの役割が決まった。


俺たちは、不老不死。

何年たっても、何百年たっても、元の星にしてみせる。


みんなで、誓い合った。


数百年、数千年、数万年と経った。


あの頃とは、俺達は変わっていない。

しかし、俺達と同じ生物は、全て滅んだ。


変わりに新しい、生物が生まれた。


地球誕生以降、生物は滅んでは進化をするの、繰り返しだった。

それが、今も行われている。


しかし、その代償も大きかった。


確かに人間は、地球を私物化した。

それに対する、他の生物の憎しみは大きい。


でも、もし人間が進化をしなければ、もしかしたら、

地球はとっくに廃墟になっていたかもしれない。


・・・て、うぬぼれだな・・・


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