第158話 敵人

臼井「ケホッ ゴホォ」



直撃は回避したが爆風に吹き飛ばされ背中を木に打ちつけていた臼井



煙たい中、咳払いし、何とか起き上がって見渡すや、爆撃で周辺木々の大半が薙ぎ倒され、燃えていた。



その光景を目にし、ハッとさせた臼井は



臼井「柊 柊ぃ~」



地を這い、柊を探した。



そして数メートル先で倒れる柊を発見



這いつくばりながら近寄ると小泉もろとも枝の下敷きになっていた。



臼井「柊 柊」



頬をひっ叩き、呼びかけると



柊「ぅ…ぅ…」



微かな掠れ声をあげた柊



良かった… 生きてはいる…



しかし…



柊にのし掛かかった枝をどかしにかかるのだが



ビクともしない



クソ… 1人じゃ無理だ…



誰か…



炎が照明の代わりを果たし、照らす周囲



臼井が助けを呼ぼうと辺りを見渡しているや



マツ「大丈夫か」



そこにあのマツが駆けつけて来た。



マツ「そっちを持て いっせーのせであげるぞ」



臼井「助かる」



マツ「いっせーの せぇ」



枝がどかされ、抱え上げられた柊



額からは血を流し、太股には折れた枝が突き刺さっていた。



マツ「深そうだ」



マツは上着を脱ぎ、刺さった枝をすぐに抜くや上着で傷口をきつく縛りはじめた。



マツ「あんた 名は?」



臼井「うすいだ」



マツ「私は松尾だ あんた科学者か何かか?」



臼井「え… あぁ」



白衣を見てそう判断したのだろうマツへ



臼井「そうだ っでこいつが同僚となるひいらぎだ」



脚に傷を負った柊を目にする2人



この状態 自力での移動は困難と見られた



マツ「柊さんか っで あんたは動けるな?」



臼井「あぁ 何とか」



マツ「なら柊さんは頼む 私はこっちを」



臼井「分かった」



そしてマツが小泉を背負い



臼井が柊を背負った。



マツ「よし 行こう 第2波の攻撃が来る前に」



マツと臼井が行動を共にし、移動をはじめた。



爆風と衝撃波で舞い上がった灰、燃え残った木の屑物が降り注ぐ中



落ち葉に埋もれた盛り上がりから御見内とエレナが顔を出した。



2人も直撃を回避し、生きている



御見内「エレナ 無事か?」



エレナ「うん 私は全然平気 道は?」



守るようにエレナに覆い被さった御見内はそっと唇へ軽いキスをし笑顔を向けた。



御見内「ハハ 俺も平気だ あれだけの爆撃を受けて無傷とは俺達やっぱもってるな」



エレナ「うん… あっ でも他の人達は…?」



御見内「あぁ…」



バタバタバタバタバタバタバタバタ



プロペラ音を耳にした2人はハッとさせすぐさま起き上がると、辺りを見渡し、上空を見上げた。



エレナ「ねぇ あれはどうすればいいの?」



御見内「厄介だな サブマシンガンとライフルだけじゃどうする事も出来ない 逃げ切るしかない 行こう こっちだ」



そして2人もその場から移動した。



またその頃



村田「う…」



木にもたれ、倒れ込んだ村田が目を開けた。



全身を強打し、痛みが走るのをこらえ起き上がった村田は銃器を落とした事に気付く



そして痛みを伴う身体で落ち葉を掻き分け探すのだが



痛てぇ… クソ ねぇ… 



見つからない



次第に探す手つきが荒々しくなり



MPサブマシンガンがなかなか見つからず、腹立たしさを覚えた村田が落ち葉を殴りつけ叫んだ



村田「クソぉ どこいった」



ヤケになった村田は足で落ち葉を蹴りつけ、上空を飛行するヘリを見上げた



クソったれロシアめ…



村田が銃器を諦め、その場から離れようとした時



木陰から三ツ葉が出てきた



隣りには負傷したポン吉の姿



ポン吉に肩を貸す三ツ葉を目にし村田が駆け寄った。



村田「やられたのか?」



三ツ葉「私は平気なんですが 彼が… 腹部と背中に傷を負ってます」



ポン吉「う…う 痛ぃ」



村田「見せてみろ」



三ツ葉「命に別状はありませんが 処置が必要です」



村田が上着を脱がせながら



村田「明かりあるか?」



三ツ葉「えぇ」



そして三ツ葉が携帯する小型のペンライトを傷口に点した。



腹部、背中に深くは無いが裂傷の痕



血が出ている



確かに命に別状はなさそうだがすぐに治療が必要な状態だ



村田「他には?」



三ツ葉「右足首の骨が折れてるかもしれません」



村田はすぐにポン吉の足首を掴み、指圧した。



ポン吉「いででで 痛いよ」



触診と反応の結果



村田「間違いない 折れてるな」



そして村田もポン吉に肩を貸し



村田「とりあえず指揮車だ 急いで運ぼう」



3人も移動した。



バタバタバタバタバタバタバタバタ



空爆による炎の影響でモニター画面は赤く染まり、鼠の生死の判別がつかないパイロットは画面を人差し指で何度も叩いていた。



すると



「ザァ Вадим здесь я оставляю от здесь заботиться о больше в лес, чтобы крыса(こちらヴァジム これより入森する あとはこっちで始末するからまかせろ) ザァ」



トランシーバー片手に森の中へと足を踏み入れたヴァジム、月島、ゲオルギーの3人



「ザザ Мертвых крыс теперь бомбардировок проведенных.(今爆撃を行ったからな 鼠は全て死んだかもしれんぞ)ザァ」



ヴァジム「Он отверг Отклонено(それを今から調べる 退け)」



「Оказывается(了解)」



バタバタバタバタバタバタバタバタ



そして旋回飛行するカモフがそのまま飛び去っていった。



臼井「ヘリが行っちまった」



マツ「何だか知らんがチャンスだ」



各々去って行くヘリを確認した。



エレナ「ねぇ 道 どっか行っちゃったよ」



御見内「あぁ」



2人は立ち止まり完全に日が暮れた夜空を見上げた。



また村田等も…



三ツ葉「いなくなりましたね」



村田「今ので俺等がみんな爆死したと思ったんだろ ラッキーだ これで第2弾の爆撃の心配がなくなった」



三ツ葉「そのようで」



燃える木々がかがり火代わりに辺りを照らす中



すると



マツ「いたいた」



そこにマツと臼井がやってきた。



マツ「おまえ達平気か?」



村田「えぇ 運よく死人は出てないです けど新たに負傷者が1人増えた」



ポン吉「マツさん…」



マツ「どこを怪我したんだ」



ポン吉「お腹と背中に少々切り傷を…」



三ツ葉「足も折れてます」



マツ「そうか… だがその程度で済んだなら安心だ」



村田「そっちは?」



マツ「こっちも1人傷を負った それより御見内等は見なかったか?」



村田「見てない だがこんなんでくたばるようなタマじゃ無いでしょ あの2人は」



マツ「言えてるな 同感だ」



臼井「間違いない」



マツ「よし なら武装ヘリがいなくなった今がチャンスだ 行こう」



そして合流を果たしたマツ達は目的の指揮車を目指した。



一方 森の中を早足で駆け抜ける御見内とエレナ





エレナ「ねぇ 道 みんなはどこ?」



御見内「はぐれたな」



エレナ「まさかさっきので…?」



御見内「縁起悪い事言うなよ 上手い事回避してるにきまってる」



エレナ「でも これだけ進んだのに誰1人としておち会わないなんておかしいじゃん 探そうよ もしかしたら負傷して動けないのかもしれないよ」



御見内「もうじき目的場所に着く、既に車で俺達を待ってるかもしれないし ひとまず合流地点に向かおう」



するとエレナが急に立ち止まり、大声を張りあげた。



エレナ「みんなぁ~~ 私達はここだよぉ~~ 誰か返事してぇ~~」



御見内「な 馬鹿 やめろ 何やってんだ」



エレナ「なんで?」



御見内「ただでさえさっきの爆撃で大きな音が鳴ったんだぞ 音に導かれて奴等が群がって来る可能性大なんだ」



エレナは御見内の今の話しに全く耳を貸さず、周囲に耳を傾けていた。



御見内「おい 聞いて…」



返事が無い…



するともう一度



エレナ「み…」



再度大声で叫ぼうとするその口が即座に塞がれた。



御見内「ちょ ちょ ちょい 話し聞け そんな大声出したらゾンビを手招きしてんのと一緒だろ 面倒くせぇー事しないでくれ」



エレナ「いいよ ゾンビくらい集まってきたって 私が全部やっつけてやるもん それよりみんなの安否の方が大事だよ」



御見内「だからまずは車まで行こう いなかったら…」



エレナ「なら道だけ先に行っててよ 私は探すから」



御見内「エレナ こんな所で押し問答したくない」



エレナ「先 行ってて 少し探したらすぐに行くから」



駄目だ… このモードに入ったエレナは…



言う事聞かない…



ハァ~



御見内は深い溜め息をついた。



御見内「っとに頑固な奴だ… 分かった」



エレナ「一緒に探してくれるの?」



御見内はまた溜め息をつきながら



御見内「1人にはさせられない いいよ ただし声を出すのは禁止だからな 分かったな?」



エレナ「うん 分かった 道 ありがとう」



御見内は3度目の深い溜め息をついた。



御見内「はぁ~ どういたしまして」



捜索に切り替わった2人は早速辺りに目を配り、探しはじめた。



その直後



ガサ ガサカサ



背後から聞こえて来た物音に2人が振り返った



エレナ「誰?」



御見内「おい 声出すなって約束し…」



エレナ「村田さん? 臼井さん?」



カサ



火に照らされた森に物音が近づいて来るがエレナの問いかけに返事が無い



エレナ「そこにいるのは誰?」



御見内はすかさずエレナの口を塞ぎ、そっと耳打ちした。



御見内「静かにしろエレナ 足音だ しかも仲間のじゃなさそうだ」



そして一瞬木々の合間を横切る人影を目にした御見内が目つきを鋭くさせた。



次の瞬間



突如木の陰からハンドガンが飛び出し



パァン パンパンパン



いきなり発砲してきた。



エレナ「きゃ」



御見内の咄嗟の判断で発砲前に木の陰に引き寄せられたエレナ



躊躇無く いきなり撃ってきやがった…



明らかな敵…



どこのどいつだ?



御見内も木を盾に身を乗り出し、威嚇の発砲を行った



タタタタ



前進しようとする影が踏みとどまり



御見内「そこにいるのは誰だ?」



木に隠れた御見内が問いかけるや



「おみなぁ~~~い また会えて嬉しぃ~~~ぜ」



返事がされた



しかもこの声!



2人は目を合わせた。



月島…



御見内「月島か? テメェー 生きてやがったのか?」



月島「ああ~ あんな所に置いてくなんて つれないだろ」



幹から半身で乗り出し、身構えるヴァジムとゲオルギーも見られる



月島「折角 再会したんだから遊ぼうぜ… 御見内」



御見内「チッ」



月島等の執念の追跡に捕まってしまった2人



月島「この青森からは生きて逃がさねぇ~よ」



交戦となる



御見内、エレナvs月島、ヴァジム、ゲオルギー



エレナ「何であいつらがいるのよ…?」



泡食った表情のエレナが慌てて自動小銃を構えた。



御見内「だから言わんこっちゃねぇ 俺の言う通りにしてれば奴等とカチ合う事もなかったんだ」



エレナ「ごめんね」



エレナは颯爽と飛び出し、前転するや倒れ木を掩体がわりに寝転んだ



それから小銃を単発モードに切り替え、伏射で身構えた。



そしてスコープを覗き込み、敵の反撃の間も与えず、発砲へと転じた。



タァン



月島の耳元を掠める程近い弾道で横切る銃弾



月島は焦りの表情を浮かべた。



エレナ「あ 外しちった」



あの女…



月島は木陰に身を引っ込め



月島「ヴァジム あの女の射撃は脅威だ まずはあの女から葬れ」



ヴァジムが頷き、斜め後ろに位置するゲオルギーにある手信号を送った。



ゲオルギー「Провела(引き受けた)」



するとゲオルギーが懐から何やら投擲弾らしき筒のような物を取り出し、コイントスの様に軽く弾くや素早くピンを引き抜いた。



ゲオルギー「Прежде всего, прогрева(まずは小手調べだ)」



そしてそれを投げ入れた。



エレナの真横へ着地した筒がコロコロと落ち葉を転げる



ヤバ…



御見内「戻れ」



バタつくエレナが四つん這いで御見内の元へ戻るや



プシュー



筒から猛烈に煙りが吐き出された。



エレナ「わ わ わぁ なんだ?なんだ?」



御見内「煙りに触れるな 催涙ガスだ こっち来い」



ゲオルギー「Сожжены и умереть(焼け死ね)」



エレナの手を掴み、2人がその場から離れると同時に



続いてゲオルギーが新たな擲弾を投げ入れてきた。



充満するガスの中に筒が転がり



その数秒後



筒が点火



ボォ~~



半径5メートル内が一瞬にして炎に包まれた



エレナ「わぁ」



ゲオルギーが投げ入れてきたのはナパーム



それによりあっという間に周辺木々が黒こげ、焼尽された。



エレナの手を引き安全圏まで退避した御見内が木の陰に隠れる



御見内「っぶねぇ 一瞬でも遅れてたら丸焦げだったぞ」



エレナ「…」



御見内「こうなった以上ここでケリ(決着)をつける 覚悟決めろ いいな?」



エレナ「…」



御見内「エレナ 聞いて…」



御見内がエレナの横顔に視線を向けた時



髪が逆立つ程、鬼の形相で怒りを露わにするエレナを目にした。



エレナは結った後ろ髪の先端部を摘み、毛先をいじり、それを御見内に向けながら口にした。



エレナ「ねぇ 道 私の仲間を何人殺したんだっけ あいつら?」



御見内「チームの大半だ 救助する予定だった町民を合わせれば数え切れない」



エレナ「そうよね… それと これ見て 今ので先っちょがこんなにチリヂリなっちゃったの…」



御見内「…」



エレナ「死刑確定だ あいつら」



御見内でさえ内心ゾッとさせる低くボソッした一言



小銃を構えたエレナが木陰から飛び出し、動いた。



ハンドガンを構えたゲオルギー



アサルトライフルを構えたヴァジムが双方ハンドシグナルを交わし、前に出た。



ゲオルギーが懐から通常の手榴弾を手に取り、焼けたサークル内へ進入



2つの死体確認を行う



一方 ヴァジムはスコープで2人を探りながらゆっくり迂回し歩を進めていた。



ナパーム弾で焼け野原と化すサークル内に死体らしき物は見つからず、ゲオルギーがすぐにサインを送った。



鼠はまだ生きてる…



それを受け取ったヴァジムはそのまま右へ前進のサインを出し、2人は右方に進行



御見内等が潜むだろうポイントへジリジリと詰め寄って行った。



覗く暗視スコープの緑色の世界



ヴァジムが入念に隠れる鼠を探っていると木の裏からうっすらはみ出た衣服を捉え、スクロールをピタリと止め、動きも止めた。



ヴァジムはすぐさまゲオルギーにサインを送った。



見つけた…



15メートル先… 木の陰に隠れている…



了解…



無言で交わされるハンドジェスチー



そのグレネードを放り込め… 



炙り出た所を私が仕留める…



それなら俺が…



いいから放れ…



分かった… 了解…



特殊なハンドサインを送り合う2人が狙いを定めた。



ゲオルギーは物音立てずにひっそりと歩を進めだし、いつでも安全ピンを引き抜ける状態で手榴弾を手にしている。



パチパチパチ



燃える樹木の弾ける音のみが聞こえ



距離12メートル



またヴァジムはその場へしゃがみ込み、スナイピング態勢を取り始めた。



距離10メートルまで近づき



さぁ 出て来い…



我が誇り高きスペツナズに刃向かう愚かな鼠共…



右手にMPー443グラッチ、左手に通常破砕手榴弾Fー1が握り締められ、ゲオルギーがその安全ピンを引き抜いた。



出て来た所を額に風穴開けてやる…



ゲオルギーが薄ら笑みを浮かべ投擲しようと振りかざした直前



タァーーーーーーン



夜の帳(とばり)が下りた森の中に一発の銃声が鳴り響いた。



ゲオルギーの瞳は張り裂けんばかりに見開き、投げ入れるその腕はピタリと停止



タラーンと額から一筋の血が流れ落ち、気づけば額には穴が開けられていた。



何……?



銃口から煙りが立ち込め、既に臨戦態勢で狙い撃ちしていたエレナの姿があった。



逆に風穴を開けられたゲオルギーが白眼を剥き、力なき手から手榴弾がこぼれ落ちるや



ボォォ~~~ン



爆発



突然の発砲音と爆発にヴァジムが目を向けるとゲオルギーの姿は跡形も無く消えていた。



な… 馬鹿な… どうやって…



ヴァジムが再度スコープを覗き、倍率を上げるや



木の裏からはみ出ていた衣服が爆風に飛ばされ、隣の木に貼りついているのが見えた。



クソ… ただの脱ぎ捨てられた衣服か…



ヴァジムは慌てて敵の姿を探した



次の瞬間



木と木の僅かな間隔の隙間



さっきの囮より、4~5メートル程右側の位置



ズームアップされたレンズにはこちらへ向けられた銃口とスコープが映し出されていた。



既に狙われている…



クソッタレ…



そしてスコープを覗くエレナが冷淡な口調で独り言を発した。




エレナ「さようなら 白人さん」



そして引き金がひかれた。



タァーーーーーーン



AKを投げ捨て、咄嗟に回避運動を行ったヴァジムの左耳が撃ち抜かれ、消失した。



ヴァジム「ぐぅ」



エレナ「嘘? 今のを避けたの? 流石は世界最高峰の特殊部隊ね 驚異の反応」



射殺し損ねたエレナは立ち上がり、数歩前にでながらヴァジムを探した。



エレナ「道 1人外した 距離約20メートル こっから5時の方角よ」



御見内「押忍」



その間 サブマシンガンから和弓へ換装した御見内が少しひらけた場所まで移動し、スライディングで滑り込んだ



そして 4~5本の予備矢を地面へ突き立て



弓を構え、弦を引いて身構えた。

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