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作者 かいる

20

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★★★ Excellent!!!

心中が最上の死と考えられている世界。手のひらに乗る小さなボタンを押すことだけが、唯一死ぬための方法――。

これはそんな世界で、孤独を抱えたひとりの少年が数人の女性と出会う物語です。

彼が出会う女性は、年齢も境遇も様々。
共通しているのは「ボタンを押してほしい」――即ち、殺してほしいと思っていること。

彼女達と出会うことで、主人公は何を思うのか。
最後まで目を離すことができません。

物語の終わりまで読んだ時、きっと貴方は気づくでしょう。
現代、孤独を生きる私達にも変わらないものがあると。
思い出すべき大切なことが、そこにあると。

★★★ Excellent!!!

ボタンを交換したもの同士で、ボタンを押すと死ぬ。この設定からひきこまれました。
好きな人に殺されることが愛だと思っている女性達のボタンを、主人公が葛藤しながら押していく様子は読んでいてハラハラします。
ボタンを押した時の死の瞬間を、作品ではあえてことこまかく描写しないことによって大切な人がボタンで簡単にふと消えてしまう様子を伝えてる気がしました。