第326話 五人の夜

「ねぇ、アンタ……これ、いつもこんな感じなの?」

「え? あぁ、毎日こんな感じだけど?」

「アンタが親代わりっていうのは分かったけど……ウチとアンタの血の繋がった子は欲しくないの?」

「欲しいに決まってるだろ。というか、作る行為もしたい」

「だったら、この状況を何とかしなさいよっ!」


 お風呂タイムが終わり、幼女たちを寝かしつける為……俺の部屋へ。

 幼女たちの大半は、俺と一緒に寝て居るので、ベッドにはユーリヤを始めとして、幼女で溢れかえっている。

 このおかげで、一時はジェーンが添い寝してくれていたんだけど、来てくれなくなってしまった程だ。

 しかし、幼女たちを放置も出来ず、今に至ってしまっている。


「……ラウラちゃんは、ここでも出来る」

「いや、ダメだろ。流石にそれは、俺が無理だってば。あんなの、この子たちに見せられないって」

「……ラウラちゃんは見られても平気。気にしない」

「この子たちの教育に良くないからだよっ!」


 とはいえ、俺も一度体験してしまったので、ソフィアやラウラとしたい。

 とりあえず、幼女たちが眠った後に部屋を抜け出すのが良さそうだけど、問題が一つある。


「……夜中に部屋を抜け出すにしても、ユーリヤは力が強くて、離れてくれないんだよな」

「……ユーリヤちゃん以外は大丈夫なの?」

「……まぁな」

「分かった。ウチが何とかするわ」


 そう言って、ソフィアがユーリヤの元へ。

 ソフィアがユーリヤに何かを耳打ちすると、


「わかったー。ユーリヤ、一人で寝れるように頑張る」


 と、あっさり俺から離れると言う。

 嬉しいような、寂しいような、微妙な気持ちでソフィアに何を話したのか聞いてみると、


「もうすぐユーリヤちゃんが、お姉ちゃんになるから、今から一人で寝る練習をしておこうねって言ってきたの」

「……ま、まぁ、やる事はやっているからな。そのうち、現実にそうなるか」

「そういう事よ。嘘は吐いていないわ。という訳で、ウチの部屋で待っているから」


 そう言って、ソフィアが部屋を出て行った。

 それから、子供たちを寝かしつけ……って、ラウラはこの部屋に残るのか。

 ただ、俺にくっついて寝るのは構わないんだが……どこを触っているんだよっ!


「……毛布の中だから、大丈夫。バレない」

「……そういう問題じゃねぇっ!」


 子供たちを起こさないように、小声でツッコミつつ……夜が更けて来た所で、


「……旦那様。そろそろ……」

「……そ、そうだな」


 ラウラを抱きしめ、テレポートの魔法で音も無くソフィアの部屋へ。

 そこでは、ベッドの上でソフィアとクレアに、ドロシーとヴィクトリーヌが小声で何か話していた。


「えっ!? ヘンリー様のは、そんなに大きいのですかっ!?」

「うん。お腹の奥まで突かれている感じがして……でも、満たされる感じがしたかな」

「う、羨ましいッス。私も、早く修行をしてもらいたいッス」


 どうやら、クレアが何か質問して、ソフィアが答え、ドロシーが羨ましがる……って、何の話だ?


「うむ。ヘンリー殿は激しいからな」

「そうなのよねー。ウチは満足しているのに、何回も何回もウチとラウラちゃんに……ちょっと強過ぎるから、皆頑張って」

「わ、私はどれだけ激しくても平気ッス! 耐える修行ッス」


 って、マジで何の話だよっ!

 大体察したけどさ、ヴィクトリーヌとはマジでそういう事をした覚えがないからなっ!?

 あと、ドロシー。これは修行じゃないぞ?


「え、えーっと、来たぞソフィア」

「えっ!? アンタ……き、来ていたのなら、ちゃんと声を掛けなさいよっ!」

「いや、だから声を掛けたじゃないか」

「そ、そうね。えっと、今夜はクレアさんとドロシーさんとヴィクトリーヌさんが加わるって。ニーナさんとプリシラさんは、恥ずかしいから、明日の夜に一対一で相手をして欲しいって」


 まぁ普通に考えたら、ニーナやプリシラが正しい気もする。

 が、ラウラは最初からそういう事を気にしないし、ソフィアも初めてがラウラと一緒だったからか、気にしなくなったようだ。

 ドロシーも、以前から皆の前でおっぱいを触らしてくれたし……ヴィクトリーヌはよく分からん。


「クレアが皆で一緒に……というのは、少し意外だな」

「わ、私はヘンリー様と一刻も早く愛していただきたくて、明日まで待てなかったので」

「そ、そうか。えっと、じゃあ、どうする? ……って、まだ何も決めてないのに、ラウラは全裸になるなよ」


 だが、気付いた時には全員全裸になっていて……五人全員と激しく愛し合う事に。

 尚、経験済みだから余裕だ……と言うヴィクトリーヌは、


「あ、あれ? どうして血が……しゅ、しゅごいっ! これが……思っていたのよりも、遥かに凄いっ!」


 やっぱり過去に俺とシたというのが勘違いだったと証明され、ソフィアがちょっと嬉しそうにしていた。

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