第15話

 レンのやることは終わったので、大おば様と一緒にみんなの元へ戻ることにした。

 正直レンが使った魔法はとても大きく、みんなからも見えていたと思うので、終わったことは分かっていると思う。





 レンが戻ると、みんなが駆け寄ってきた。


「レン!すげぇな、お前!」

「レン、ここからも見えていたけどすごかったぞ」

「レンくん、どうやったらあんなこと出来るの?」

「あはは……」


 みんな口々に色々なことを言ってくる。

 だが、レンは感覚でやっているので答えようにも答えられない。

 すると、大おば様か助け舟を出してくれた。


「これこれ、レンに一斉に色々なことを聞くでないわ。レンが困っておるじゃろ。――それに、お主ら後ろを見てみい。メリダがすごい顔で見ておるぞ?」

「「「あっ……」」」

「みんな、自分のやることやってからね?」

「「「はい……」」」


 メリダの形相はそれはそれは凄かった。

 レンは慣れている(?)が、他の子たちは見たことないのでメリダの怖さを知らないのだ。




 みんながやっていたことは、魔力を身体中に循環させるものだった。

 レンは感覚で出来たのだが、他の子たちからすれば難しいことだったらしい。

 元々ある管に魔力を通すだけの簡単なものだと思うのだが。


「無理だ!出来ねぇ!」


 早々にギリーが音をあげる。

 ギリーは感覚で物事を考えるタイプなので、こういう地味な作業は苦手なのだろう。


「魔力を感じることは出来ておるのじゃろ?そこから魔力を引っ張るだけじゃよ」


 大おば様が助言をする。

 だが、


「うーん、引っ張ると言われてもどうやって引っ張るのかわかんねぇんだよな」


 と言う。

 正直、引っ張るという感覚では無かった気がするのだ。

 管に魔力を通せば勝手に魔力が身体中に流れる感覚に近いとレンは思っている。


「身体中にある管に魔力を通すだけなんじゃがな」

「それがわかんねぇんだよなぁ。ほんとに身体中に管なんてあんのか?」

「ある。といっても見たことはないがの」

「んだよ」

「しかしのぅ、魔力を通してみると分かるんじゃよ。管があることが」

「ふーん……。よっと」


 ギリーはもう一度やって見ることにしたようだ。





 最初に魔力を通すことが出来たのはナフィだった。

 大おば様曰く、神聖魔法や光魔法は人を癒す、治す魔法で、ほかの人の魔力を介して治すようだ。

 なので、そういったものは生まれつき得意なのだという。

 まぁ、レンは別らしいが。


 ギリー、ネクソンはほぼ同時にできるようになった。

 お互い、どうすれば出来るのか教え合いながらやっていたからだろう。


 ギリーが諦めなかったのは少し意外だ。

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