第11話

 鑑定をした次の日。

 レンたちは村の外れにある空き地に来ていた。


「おじさん、ここにいるのかな?」


 おじさんというのは、村で1番強い人だ。

 ただ、奥さんにはとても弱いけど。


「おう!お前ら!」


 おじさんは空き地のど真ん中に座って、自分の武器の手入れをしていた。


「あっ、おじさん!」

「おう!俺だ!――さて、全員いるな!じゃあ始めるぞ!」

「「「「はーい!」」」」

「よし!元気が良くて何よりだ!――さて、この中で魔法をメインで使いたいやつは何人いる?」


 おじさんがレンたちに問いかける。

 その問いに、レンとナフィは手を上げた。


「ふむ。了解だ」


 そう言って、おじさんは武器をレンたちの前に並べる。


「――持ってみてしっくり来るやつがあったら、それがお前らの武器だ」


 そう言って、おじさんはまた武器を磨き始める。

 ちなみに、おじさんの武器は大剣だ。


「誰から行く?」

「お前らが行かねぇなら、俺から行くぜ!」


 そう言って、ギリーは武器の前に立つ。


 置いてある武器は直剣、大剣、長槍、短槍、斧、メイス、短剣だ。

 それ以外は、おじさんが使ったことがないので上手く教えられないのだとか。

 上手く教えられないものを使わせる気はないらしい。


 ギリーは剣を使いたいと前に言っていた。

 なので、直剣を持つだろな、と思ってみていると、案の定直剣を持つ。

 だが、


「なんか違う気がするな……」


 と言って、直剣を置いた。


「それはお前にあってねぇからだ。他のを選んでみな」


 おじさんにそう言われたギリーは隣に置いてある大剣を手に取る。


「あっ、これがいい!」


 そう言うと、手に持った大剣を振り回す。

 正直とても危ない。


「危ねぇよ馬鹿野郎!」


 おじさんがギリーから大剣を取り上げる。

 振りまわしていた大剣の刃を途中でつかみ、そのまま上に持ち上げたのだ。

 その勢いで、ギリーの手から大剣が離れる。


 その後、ギリーはおじさんから拳骨を食らった。

 ギリーは涙目になるが、自業自得だと思う。


「人が周りにいる時に振り回すんじゃねぇ!おめぇらもだからな!」


 そう言われて、レンたちはちぎれんばかりに首を縦に振った。

 正直、レンも武器を持ったら振り回しそうだったので、危なかったと思う。




「じゃあ、次は俺だね」


 今度はネクソンが武器を持つ。

 正直、ネクソンは何の武器を使うのかわからない。


 ネクソンは順に武器を手に持っていった。


 直剣はしっくり来なかったそうだ。

 大剣はネクソンにとっては重く、持つのに精一杯な様子だった。

 次に長槍を持つと、使えそうだけど振り回しずらそう、と言って隣にあった短槍を手に取る。

 すると短槍はしっくり来たようで、ネクソンは短槍に決定したようだ。


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