第7話

 あれからしばらく。

 レンは5歳になった。


 前に魔力の使い方を学んでから、レンは毎日魔力がなくなる直前まで、魔力を循環させ続けた。

 最近では、全力で循環させて2時間経っても、魔力が有り余る状態になってる。


「レンー?準備出来たー?」

「うん!出来たよ!」


 今日は自分の適正魔法を調べる日だ。


 適正魔法というのは、自分にとって使いやすい魔法のことだ。

 誰でも全部の魔法を使うことは出来るのだが、適正が低いと、人より魔力消費が多い。


 適正は水晶で調べる。

 手を乗せると、赤、青、緑、茶、黄、紫、無の順に水晶が光る。

 それぞれ、火、水、風、土、光、闇、魔力量の順だ。

 明るい程に適正が高く、また魔力量は明るいほど多い。


 ちなみに明るさは上限があるので、具体的な適正や量は分からない。

 多いか、少ないか。

 適正があるかないかが分かるだけ。

 あとは実践をして、適正を伸ばしましょうということらしい。


 調べるの大おば様のいる神社。

 今年5歳になる村の子どもたちが一斉に集まって調べてもらうのだ。


 その後、自分にあった武器を見つけ、使えるようにと鍛錬が始まる。

 魔法を使いたい人でも、自分の身を守れるように最低限は学ぶことになる。


 1週間は6日間。

 鍛錬は明日から始まる。

 明日は武術、明後日は魔法、と基本的に交互にやることになっているようだ。

 初めは強制的にどちらも受けることになり、ある程度成長すると、好きな方を学びに行っていいことになっている。


「――じゃあ、そろそろ行きましょうか!」

「おー!」


 魔法の事なので、レンはとても嬉しそうにしている。





 神社に着くと、既にほかの子どもたちは集まっているようだった。

 メリダはほかのお母さん達の元へ、レンはほかの子どもたちの元へと行った。

 子どもたちはレンを含めて4人。


「おう、レン」

「おはよう。レン」

「おはよう、レンくん」


「――おはよう」


 挨拶した順に、ギリー、ネクソン、ナフィ。

 ナフィはこの中で1人だけの女の子だ。


「どんな魔法適正があるんだろうねー?」

「俺は燃えるような火がいいっ!」

「私は、光かなぁ」

「俺はなんでもいいな」


 みんなそれぞれ魔法適正に期待しているようだ。


「レンくんは?」

「ん?うーん……僕は闇かなぁ。召喚魔法使ってみたいし」

「へー!レンくんらしい」

「らしい、のかなぁ」

「まぁ、レンらしいと言えばらしいよね」

「へっ!普通に魔法使った方がいいだろ!自分の力で魔物を倒せんだからな!」


 こう言うギリー、まだ小さいながらも脳筋に成長している。

 だが根はいい奴で、前にも、


「お前らは俺が守ってやる!」


 と言っていたのだ。

 これから先、魔法系の脳筋になるか、武術系の脳筋になるか見ものである。


 閑話休題。


「うーん、でもかわいいのが召喚出来たら嬉しいじゃん?」

「ほら、やっぱりレンくんらしい」

「だね」

「まぁ、そうだな」

「うーん……?」


 あまり釈然としないレンだった。




「さて、そろそろ鑑定を始める」


 神社の中からでてきた大おば様がそう言うと、場は静まり返った。


「では、ギリー。まずはお前からじゃ」

「おう!」


 行ってくるぜ!とレンたちに手を振りながら、大おば様が準備した水晶へと歩いていく。


「ギリー、手を」

「おう!」


 ギリーがそっと手を置く。

 すると、水晶が光り始めた。


 結果だけ言うと、ギリーは火と土がほかよりも明るかった。

 逆に暗かったのは水と光だった。


「よっしゃ!」

「うむ。ギリーは火と土じゃな。励むんじゃぞ」

「分かったぜ!大おば様!」


 ギリーは嬉しそうに僕らの元へと戻ってきた。


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