第10話対話

花 きみには、わたしの姿がどんなふうに見える?

少女 真っ青な、蓮の華に。暗い淵からのびた、おかしな植物に

花 それでは、わたしの声はどんなふうにきこえる?

少女 少年か少女のよう、天使か悪魔のように

花 夢のなかで、この場所にこれたなんて、きみはきっととても純粋で透明な精神のもちぬしなんだね

少女 わたしはわたし、濁っても澄んでもいない

花 ああ!謙虚で冷静な娘さんだ

少女 娘ではあっても、落ち着きなんてありません

花 ふつうなんだ?

少女 異常でないかふつうか、自分ではわかりません

花 では、そんなきみに、ひとつ忠告

少女 いくつでも!

花 夢のなかは深く、陽の光も月の光もささない。自分自身を信頼し、道しるべとし、道を照らすひかりとして、歩くんだ。迷って帰ってこれなくならないように。いずれわたしの場所にたどりつくだろう。

少女 忠告ありがとう。わたしはわたしの夢を信じる。夢は私自身だから

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