育成ゲーム
育成ゲームが欲しかった。
子供の頃、卵形の小さな液晶ゲーム機で生き物を育てる育成ゲームが流行った。うちは貧乏だったので買ってもらえなくてしょんぼりしていたけど、あるとき親が「無料で配っていたから」と一つ手渡してきた。
それは流行りのやつではなく、流行を後追いした似たようなゲームだったが、素直に嬉しかった。マイナーなのか同じものを誰一人として持っていなかったけど、楽しかったからいいのだ。
それは犬や猫やウサギやハムスターを育てるゲームだ。お世話を怠るとすぐに死んでしまうので、一生懸命にお世話をした。
世話を怠らなくても画面の中のペットは一定時間経つと『進化』して羽が生えて、天国に行ってしまう。そのとき、ちゃんとお世話をしているとお礼を言って天国に行くのだ。
何匹か天国へ送ったあとゲーム機そのものが壊れてしまったので遊べなくなってしまったが、あの電子ペットとの日々は私の心の中に残り続けて、今は保護した猫といっしょに暮らしている。
*****
やあ!!!!!!!!!!!
久しぶりな気がするね? ドキドキさんだよ! 今日はむかぁしのブームに乗って作ったアイテムのお話でもしようか!!!!!!!!
ちっちゃなゲーム『にじのはし』だね!!!!!!!
みんな、野良猫とか死んでるのみるの悲しいよね? 悲しいよね? 悲しいよね?????????? だめな飼い主に買われて不幸な一生を過ごしたペットもかわいそうだよね????????
そんな可哀想な動物さんはね……シクシク……なんと動物の天国に行く方法がわからなくて迷っちゃうことがあるんだ! かわいそうだねぇ……。
そぉんなかわいそうな動物をゲームの中で幸せにしちゃおう!!!!!! 『にじのはし』はそんなかわいそーな動物の魂をえいやっと捕獲して中に入れるんだ! ちゃんとお世話して幸せゲージが貯まると天国への行き方が中のペットに伝わるよ! そしたら成仏だよ! 幸せだね!!!!!!! なぁんて徳が高いものを作ってしまったのかな!
え? ろくにゲームだからってろくに世話しないやつがいたら?
大丈夫! そんな人はいないよ! だってそうならないように電源ボタンを押したら自動でビビビって脳にちょっとね、うふふ……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます