第400話【復讐の終わり】

大聖堂の中に入る夢宮。

大聖堂の中では物資を奪い合う怪人。

戦力として雇われ連れて来られた怪人ハンター、

信者、 ヤク中達が徘徊していた。

夢宮は少し時間をかけて整理した。

怪人達は全て撃破し、 怪人ハンターと信者、 ついでにヤク中は丁重に扱い

何とか味方になって貰う事に成功した、 いやヤク中は丁重にお部屋に入って貰った。

幹部が居なくなった事が功をそうした様だった。

大聖堂に有る固定砲台から獅子堂一派を一掃して薬の散布装置を止める。

そしてクルセイダーズを大聖堂に呼び込んだ。


「大勝利、 と言って良い成果だな」


夢宮と合流した捌が呟く。


「だが四天王と教祖には逃げられてしまった・・・」

「そうだな・・・だが少し調べてみたんだが・・・逃げたのは四天王だけの様だぞ?」

「どういう事ですか?」


捌がファイルを差し出す。


「これは?」

「ノギクボ教の極秘ファイルだ」

「・・・・・」


巨大で分厚い、 辞典以上の厚みのあるソレは見るだけでも嫌になる。


「・・・それで?」

「このファイルの中身には色々とこのノギクボ教の秘密が書いてあった

教祖は実は存在しなかったって事とか」

「それってどういう事です?」

「四天王が実権を握っているが象徴として教祖と言う偶像が存在している

と言う事だ」

「ふぅん・・・何だか難しいな・・・」

「それからこの建物の隠し通路の事も書いてあった」

「お、 つまり四天王の後を追えるって事ですか?」

「間に合わないかもしれないが部下を送っている」

「大丈夫ですか?」

「心配無い、 精鋭を送ったんだ、 問題は・・・」


PPPPPPPP。

通信機から連絡が入る。


『こちらα-1!!』

「如何した?」

『隠し通路から出ました!! しかし四天王は・・・』

「逃げられたか」

『いえ!! 既に殺されていました!! あっ!! ちょっと!!』

「如何した?」

『こんにちは』


若い女性の声がする。


「その声は・・・癒し屋だな?」

「癒し屋・・・噂は聞いている、 私はクルセイダーズのリーダーの捌だ」

『こんにちは、 貴方達が追っているノギクボの四天王は私が既に殺して置いた』

「手間が省けたよ」

『それは良かったね、 こっちも出遅れなくて良かったよ

もっとも待ち伏せていたんだけどね』

「そうか・・・会って話をしたいのですが良いですか?」

『構わないよ』

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