第346話【彼等は二手に分かれた】
C2号部隊の基地の作戦室はパニックに陥っていた。
「隊長からの返答は!?」
「未だに有りません!!」
体調の中目黒が乗っていた機体がロストしたのだ。
誰も彼もパニックになっていた。
「皆!! 落ち着いて!! ここは周囲の警察に協力を要請して捜索を!!」
「兄坂、 それは現実的では無い、 周囲は飛行機事故の後始末でてんてこ舞いだ
ここは我等が救援を送るべきだと思う」
「だがここで救援に向かうのは如何だろうか? 信頼回復の為に出撃して
救援されるのは如何かと・・・」
「命には代えられない!!」
事態はのっぴきならない状況になっていた。
「左近寺、 如何する?」
佐々島が尋ねた。
「わ、 私だって聞かれて困る!!」
「困るじゃなくて、 ここは副隊長の貴方が如何にかせねばならんだろう」
「ぐぬぬ・・・」
左近寺もパニックになっていた。
そんな中
「左近寺副隊長!! 隊長の部隊から通信が有りました!!」
「本当か!? 繋げてくれ!!」
「はい!!」
通信が繋がった。
『左近寺副隊長ですか!? 中目黒隊です!!』
「おぉ!! やっと通信が繋がった!! そっちの様子は如何なっている!?」
『実は墜落した飛行機と衝突して機体は大破!! 多くの隊員達が犠牲になりました!!
隊長も首の骨が折れて・・・』
「な、 なんだって!?」
絶叫する左近寺。
「左近寺、 こうなったら君が隊長として行動するしかない」
「いや・・・しかし・・・」
「しかしもだっても無い、 やるんだ」
佐々島の言葉に頷く左近寺。
「えーっと・・・では其方には何人残っている?」
『生き残りは5人です』
「5人だな、 分かった、 では救援に向かう、 待って居てくれ」
『はい!!』
通信が切れた。
場面は映って畑間山中。
「とりあえず人間のまま怪人にならなかった俺達はC2号部隊に戻る
怪人に変身したアンタ等は地下に潜伏していてくれ」
「あぁ分かった、 78、 暫くよろしく頼む」
「任せてよ」
そう彼等は裏で口裏を合わせていたのだ。
片方がC2号部隊に戻り、 もう一方が隠れ潜む。
「これで何とかなるだろうか・・・」
「とりあえず修行をしよう、 怪人化をコントロール出来る様にならないと」
「そうだな、 よろしく頼む」
「任せてよ、 こう見えても修行しているからね」
にこりと夢宮が笑う。
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