第276話【乱痴気騒ぎ】
MidnightParkは正に混沌の渦に居た。
逃げ回るゲスト達。
「おい!! 避難するには何処に行けば良い!?」
「うるせぇ!! 離せ!!」
ガイドにしがみ付くもガイドも自分の命の方が大事なので速攻で殴り飛ばして逃げ出した。
「ま、 待てぇ!! ぐぇ!!」
殴られ倒れたゲストを踏みつけて逃げ回るゲストやガイド。
パン、 パン。
銃を上に向けて発砲する着ぐるみ頭。
「逃げるな!! まだ予備の大砲が有る!! それを使えば・・・」
「うるせぇ!! そんなの知るか!!」
「大砲なんか使った事無いだろ!!」
「っ!!」
銃をガイド数名に向かって撃つ着ぐるみ頭。
「ぎゃああああ!!」
「じゃあ俺に殺されろ」
「・・・・・」
ガイドの一人が撃たれたガイドを起こす。
「すまねぇ・・・」
「うおおおおおおおおおおお!!」
起こしたガイドを盾にして突っ込んで来るガイド。
「てめええええええ!!」
銃を撃ち続ける着ぐるみ頭。
盾にされたガイドには銃弾が次々と命中する。
しかしガイドは無傷で着ぐるみ頭の元に到達し着ぐるみ頭を殴り飛ばす。
そしてガイド数名に袋叩きにされたのだった。
そんなガイド達を後目にゲスト達が逃げ回る。
「何処に逃げれば良い!?」
「ゲートにバスが何台か有った筈だ!!」
「そこに行けば・・・おい、 バスが出ているぞ!?」
柵越しにバスが出ているのが見える。
「何逃げてんだてめぇ!!」
それを見たガイドが自動小銃でバスを撃ちまくる。
対怪人用の自動小銃だった為、 バスは蜂の巣になり急カーブをした。
そして柵をブチ破ってゲスト達の所に横転して踏み潰した。
「ぎゃあああああああああああああああ!!!」
「助けろぉ!! 俺は与党の議員だぞおおおおおおおおお!!?」
「俺を助ければ一億やる!! 誰か助けて!!」
「私は見岬工業の会長婦人よ!! 助けてくれればそれ相応の」
様々な命乞いをするゲスト達。
「何だかわかんねぇけど今なら逃げられるぞ!!」
「おぉ!!」
「え、 おい!! ショーに使っている連中が逃げ出しているぞ!!」
今まで痛めつけられていたショーに使われている人々まで逃げ出し始めた。
この状況に名前を付けるのならば混沌以外にあり得ない。
『何だか滅茶苦茶だな・・・』
『油断はするなよ!!』
そんな中を二人の怪人が大砲の元に向かう。
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